上田市は、長野県の東部に位置する都市であり、東信地方および上田地域の中心として発展してきました。長野県内では、長野市、松本市に次ぐ第3の都市規模を有し、歴史・文化・自然・産業が融合する魅力的な地域です。
市の中心部、千曲川の右岸には、戦国時代に真田氏が築いた上田城を中心とする城下町が広がります。一方、千曲川の左岸に位置する塩田地区は、鎌倉時代に北条氏の一族である塩田北条氏が治めた地であり、多くの文化財が現存し、「信州の鎌倉」とも称されます。市街地の北方には、真田氏発祥の地である真田郷(旧・真田町)もあり、歴史好きにはたまらない地域となっています。
上田市の都市圏は隣接する佐久地域まで広がっており、定義によっては約37万人の人口を有する圏域を形成しています。
上田市は、長野県の中央からやや東北寄りに位置し、長野市から約40km、東京からは約190kmの距離にあります。市域は上田盆地に広がり、その中央を千曲川が東から北西に向かって流れています。市中心部は、千曲川右岸の河岸段丘上(標高約450m)に位置しており、扇状地ではりんごなどの果樹栽培が盛んです。
上田市を潤す河川は信濃川水系に属し、以下のような支流があります。
北部には菅平高原を中心とした四阿山(2,354m)や根子岳(2,207m)が、南部には美ヶ原高原を中心に王ヶ頭(2,034m)などがあります。市民に親しまれる低山では、太郎山(1,164m)や独鈷山(1,266m)なども挙げられます。
上田市は内陸性気候で、年平均気温は約12℃、年間降水量は約900mmと全国でも有数の少雨地帯です。夏の最高気温は35℃前後、冬は-10℃にも下がることがあります。農業や生活用水は、千曲川の支流と菅平ダム、内村ダム、さらに江戸時代からのため池や沢山湖により支えられています。
奈良時代には、別所温泉がすでに開湯していたとされ、信濃国分寺・国分尼寺もこの地に建てられました。平安時代には、平将門に追われた平貞盛が当地で戦い、信濃国衙や地元豪族の支援を受けたという記録も残されています。
1583年、真田昌幸は尼ヶ淵城を改修して上田城を築き、翌年に本拠を移しました。1585年の第一次上田合戦では、徳川の大軍を巧みに撃退。1600年の第二次上田合戦では、徳川秀忠の軍を足止めし、関ヶ原への参戦を阻みました。この戦いで真田昌幸・幸村父子の名は全国に知られることとなりました。
江戸時代には、仙石氏、のちに松平氏が上田藩を治め、城下町が整備されました。明治維新後は、1871年に上田県が誕生し、のちに長野県に統合されます。
1886年の上田駅開業や、1893年の信越本線の開通により、物流と人の流れが大きく変化しました。製糸業が盛んになり、依田社や信陽館などが次々に設立されました。大正〜昭和期には、丸子鉄道や上田丸子電鉄が整備され、上田は地域交通の要所となっていきます。
昭和戦後は工業化が進み、現在では電気機器や自動車部品の生産が主要産業となっています。特に製造品出荷額においては、県内第2位の実績を持つなど、長野県を代表する産業都市に成長しました。
上田市の農業は、ぶどう・りんご・白菜・キャベツ・くるみなど多様な作物が育てられています。特に塩田平南部は松茸の名産地としても有名で、秋には松茸料理を提供する店が軒を連ねます。
古くは養蚕業が主力でしたが、現代では精密機械、電気機器、自動車部品といった工業が発達しており、上田市は産業都市としての地位を確立しています。
長野県東部に位置する上田市は、真田氏ゆかりの地として知られ、戦国時代の名将・真田幸村の足跡が数多く残る歴史と文化の豊かな地域です。自然、温泉、歴史的建造物、博物館、美術館など、見どころが満載の観光地で、年間を通じて多くの人々が訪れます。
上田市を訪れる多くの方がまず足を運ぶのが、真田氏関連の史跡です。
真田幸村と徳川軍の戦い「上田合戦」の舞台である上田城は、現在は公園として整備され、市民の憩いの場でありながら、真田家の歴史を今に伝えています。
戸石城跡や、別名「真田山城」「松尾城」とも呼ばれる真田本城跡、さらには真田氏館といった史跡は、戦国時代の面影を色濃く残しています。
上田原の戦いが繰り広げられた上田原古戦場や、自然の中にたたずむ角間渓谷も、歴史と自然が融合したスポットです。
戦国時代の戦略拠点であった塩田城跡(県指定史跡)や丸子城、岡城跡など、上田には歴史的価値の高い城跡が点在しています。
奈良時代の仏教文化を今に伝える信濃国分寺(三重塔)や、その周辺に広がる信濃国分寺史跡公園も見逃せません。
古くから信仰を集める科野大宮社や、中央に池を持つ美しい神社生島足島神社、さらには北向観音、安楽寺(国宝八角三重塔)、前山寺などの由緒ある寺院も訪れる価値があります。
旧街道として栄えた北国街道の面影を残す柳町の街並みは、歴史ある建物が並び、散策にもぴったりです。
上田市には数多くの温泉地が存在し、旅の疲れを癒すのに最適です。
上田市立博物館、信濃国分寺資料館、池波正太郎真田太平記館など、上田市の歴史と文学を学べる施設が点在しています。
サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)では、美術展示のほかコンサートなども開催されています。
真田氏歴史館や菅平高原自然館では、真田家と自然の魅力を学ぶことができます。
戦没画学生の遺作を展示する無言館や、KAITA EPITAPH 残照館、旧宣教師館など、アートと歴史の融合を感じる美術館が多く存在します。
丸子郷土博物館や武石ともしび博物館など、地元文化に触れられる資料館が揃っています。また、美ヶ原高原美術館は自然とアートが調和した屋外美術館として人気です。
標高2000メートル近い広大な台地が広がる美ヶ原高原や、ウィンタースポーツのメッカ菅平高原など、四季を通じて楽しめる自然環境が豊富です。
須川湖や岩鼻といった静かな湖や奇岩も、ハイキングや写真撮影に最適なスポットです。
上田の名物といえば美味だれ焼き鳥。にんにくの効いた醤油だれをかけて食べるスタイルは、地元で長く愛されています。
また、シナノスイートやシナノゴールドなどのりんごも特産品として有名です。
冬には菅平高原スキー場や番所ヶ原スキー場でスキー・スノーボードが楽しめます。また、サニアパークは多目的に使用されるスポーツ施設で、合宿や試合も盛んです。