東御市は、長野県の東部、いわゆる東信地方に位置する自然豊かな市です。2004年に東部町と北御牧村が合併して誕生し、それぞれの名前から一文字ずつを取り「東御市」と名付けられました。この市名にちなみ、毎年10月3日は「東御の日」として記念されています。
東御市は、標高の高低差が大きく、最高地点は標高2,228メートルの東篭ノ登山、最低地点は標高470メートルの千曲川西海野地籍と、多様な自然環境が広がっています。市の面積は、東西約14.7km、南北約16.5kmにわたっています。
市内には、美しい山々が点在しており、烏帽子岳(2,066m)、湯ノ丸山(2,101m)、東篭ノ登山(2,228m)、西篭ノ登山(2,212m)など、登山やハイキングに適したスポットが多くあります。
また、市内には千曲川をはじめとする数多くの河川が流れており、平沢川、鹿曲川、桜沢川、大石沢川など、清らかな水が市民の生活や農業に潤いを与えています。
東御市の気候は、ケッペンの気候区分で西岸海洋性気候に属し、地域差が大きいのが特徴です。冬は特に冷え込みが厳しく、寒い日には氷点下10〜15℃にまで下がることもあります。一方、夏は高地では朝晩涼しく、日中は過ごしやすいですが、標高の低い地域では比較的暑さが感じられます。
年間降水量は700mmから1,000mm程度と全国的に見ても少なく、降雪も比較的少ない地域です。このような気候条件が、農作物の栽培にも良い影響を与えています。
東御市は、日照時間が長く、雨が少ない南斜面の地形を活かし、様々な農作物の栽培が盛んに行われています。特に注目されているのがくるみで、長野県内でも有数の生産地として知られています。市内で主に栽培されている品種は「シナノクルミ」で、殻が薄く割れやすく、実が詰まった高品質な特性を持っています。
また、2017年の主要農作物の収穫量としては、水稲(4,930t)、夏秋レタス(682t)、夏白菜(643t)、夏秋キャベツ(558t)、夏秋トマト(297t)などがあり、市の農業の豊かさがうかがえます。
海野宿は、江戸時代の北国街道沿いに栄えた宿場町で、美しい街並みが今も残されています。1986年には「北国街道」が日本の道百選に選ばれ、1987年には「海野宿」が重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。歴史ある建造物が軒を連ねるこのエリアでは、散策しながら日本の古き良き時代を感じることができます。
登山や自然観察が楽しめる湯の丸高原は、四季折々の美しい景観が魅力で、冬はスキー場としても親しまれています。また、湯の丸レンゲツツジ群落は、国の天然記念物に指定されており、6月頃には山肌が赤く染まる絶景が訪れる人々を魅了します。
東御市内には、湯楽里館やゆぅふるtanaka、御牧乃湯など、魅力的な温泉施設が点在しています。日帰りで楽しめる温泉施設も多く、登山や観光の後に、心身を癒やすのに最適です。
梅野記念絵画館・ふれあい館では、青木繁をはじめとした近代画家の作品を鑑賞できます。また、丸山晩霞記念館やアートヴィレッジ明神館では、地域の芸術文化を身近に感じることができます。東御市文化会館では、コンサートや演劇なども開催され、市民の文化活動の拠点として親しまれています。
東御市にはほかにも、雷電生家、戌立石器時代住居跡(国の史跡)、大田区休養村とうぶなど、多様な観光資源が存在しています。いずれも市の自然・歴史・文化の魅力を伝える貴重なスポットです。
東御市は、自然と歴史、文化、そして農業の魅力が豊かに詰まった美しいまちです。四季を通じて楽しめる観光地や、地元でしか味わえない特産品の数々、心も身体も癒される温泉など、訪れる人々を温かく迎えてくれます。長野県を旅する際は、ぜひ東御市に立ち寄って、その多彩な魅力をご体感ください。