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池波正太郎 真田太平記館

(いけなみ しょうたろう さなだ たいへいきかん)

池波正太郎の世界観を体感できる文学館

池波正太郎真田太平記館は、長野県上田市に所在する文学館であり、戦国時代の名将・真田家を題材とした時代小説『真田太平記』を中心に、池波正太郎の文学作品や関連資料を多数展示しています。正式名称は「上田市池波正太郎真田太平記館」であり、上田市が事業主体として運営している施設です。また、当館は全国文学館協議会にも加盟しており、地域文化と文学の発信拠点として高い評価を得ています。

開館の背景と池波正太郎とのゆかり

池波正太郎と上田の深い結びつき

池波正太郎は、戦国武将・真田氏を題材にした歴史小説の執筆に際し、何度も上田を訪れ、現地での取材を重ねました。その縁により、1998年11月23日、上田市に本記念館が開館しました。池波が丁寧に描いた歴史の裏側や登場人物たちの息づかいを、現地で直に感じ取ることができる施設となっています。

館内の展示内容

常設展示室:『真田太平記』の魅力を深掘り

常設展示室には、池波正太郎の代表作である『真田太平記』を中心に、小説に登場する人物や出来事を時系列で紹介した年表、池波本人が使用していた取材ノートや新聞スクラップ、小説の舞台を再現したジオラマなど、作品の世界観を立体的に体験できる工夫が凝らされています。

作家・池波正太郎コーナー

また、「作家・池波正太郎コーナー」では、池波正太郎の遺品、自筆の原稿や絵画などが展示されています。小説家としての顔だけでなく、画家としての一面にも触れられる構成となっており、池波の多才な魅力をより深く理解することができます。

シアター館とギャラリー館の見どころ

敷地内の別棟「シアター館」では、北国街道に面した歴史的建造物である蔵を活用し、オリジナル映像「真田太平記の世界」「上田攻め」「真田幸村・大坂夏の陣」などの映像コンテンツが上映されています。

さらに、「ギャラリー館」では、挿絵画家・風間完による『真田太平記』の原画や資料が展示されており、文学と美術の融合を楽しめます。両館をつなぐ通路には、作品内にも登場する「草の者」をモチーフにしたからくりアトラクションも設置され、訪れる人々に遊び心を提供しています。

その他の収蔵品

記念館には池波作品以外にも、上田市出身の作家である久米正雄新田潤といった文学者に関する資料も収蔵・展示されており、地域文学の深掘りにも貢献しています。

『真田太平記』の概要と物語

池波正太郎の集大成的作品

真田太平記』は、池波正太郎が1974年(昭和49年)から1982年(昭和57年)にかけて雑誌『週刊朝日』に連載した長編歴史小説で、池波文学の集大成とも称されています。織田信長の死後、混迷を極めた戦国時代にあって、信州の小大名であった真田家の興亡を、史実と創作を巧みに織り交ぜて描いた傑作です。

小説のあらすじ

本作では、武田氏の旧臣であった真田昌幸が、信濃の地において独立を果たし、次第に勢力を拡大していく姿が描かれます。昌幸の長男信幸(のち信之)と次男信繁(のちの幸村)の兄弟が、戦国乱世の中で敵味方に分かれて活躍しながら、家名を守り抜く姿は圧巻です。

豊臣秀吉の死後、関ヶ原の戦い、大坂の陣と続く激動の時代を生き抜いた真田家と、彼らを支えた忍び集団「草の者」の活躍が緻密に描かれ、読者を魅了しました。池波の作品の中でも、完結を迎えた数少ない長編であり、多くのファンに今なお読み継がれている名作です。

ご利用案内とアクセス情報

開館時間と休館日

開館時間:午前10時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
休館日:毎週水曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始(12月29日~1月3日)

アクセス方法

鉄道利用:北陸新幹線・しなの鉄道「上田駅」より徒歩約10分
自動車利用:上信越自動車道「上田菅平IC」より車で約10分

Information

名称
池波正太郎 真田太平記館
(いけなみ しょうたろう さなだ たいへいきかん)

上田・小諸・佐久

長野県