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佐久市

(さくし)

東信地方に位置する歴史と自然の豊かな都市

佐久市は、長野県の東信地方に位置し、群馬県と県境を接する地域にあります。市の中心部は、標高約700メートルの佐久盆地に広がっており、東部の高原地帯である佐久高原は「妙義荒船佐久高原国定公園」に指定されています。このように、自然豊かで風光明媚な環境に恵まれていることが佐久市の大きな特徴です。

歴史と発展を支える地理的特徴

佐久市の中心部は、千曲川の流域に沿って形成されており、岩村田(いわむらだ)中込(なかごみ)野沢(のざわ)臼田(うすだ)といった集落が点在し、それぞれに独自の市街地を有しています。かつては中山道佐久甲州街道が交差する交通の要所であり、宿場町として栄えた歴史を持ちます。また、岩村田藩田野口藩の陣屋町としての側面も併せ持っていました。

佐久市の現在の姿と発展

県内有数の中核都市へと成長

現在の佐久市は、長野市、松本市、上田市に次ぐ県内第4位の都市であり、東信地方では上田市に次ぐ規模を持つ中核都市として機能しています。特に旧佐久市の時代からは、上信越自動車道北陸新幹線の開通によって交通の利便性が大きく向上し、佐久平駅を中心に大型商業施設が立ち並ぶなど都市開発が進みました。

2005年4月には周辺町村との合併により、佐久市は長野県で5番目となる人口10万人を超える都市として再出発しました。新幹線の開通に伴う急速な発展は、他地域の整備新幹線構想にも大きな影響を与えるほどであり、東信地方における重要な拠点都市としての地位を確立しています。

宇宙と医療のまち・旧臼田町の特色

旧臼田町の地域には、長年にわたり地域医療を支えてきた佐久総合病院の本院があります。同院は、国の支援が少なかった昭和中期においても、農村地域での高度な医療活動を展開してきたことで知られています。また、町の西部には臼田宇宙空間観測所が設置され、町おこしのスローガンとして「星の町」が掲げられてきました。

現在の佐久市も、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設を持つ自治体の連合体である銀河連邦に加盟しています。さらに、近隣の野辺山電波天文台とともに、宇宙や天文、ロケットに関心を持つ人々にとっては、全国的に知られる聖地のひとつとして親しまれています。

佐久市の文化と特産

伝統的なコイの養殖と食文化

佐久市では、コイの養殖が盛んに行われており、特に注目されるのが水田を利用した養殖法です。この方法は「水田養鯉(すいでんようり)」または「稲田養鯉(とうでんようり)」と呼ばれています。水田にコイを放流し、稲の刈り入れと同時期に水揚げされるため、秋の風物詩として地域の食卓を彩ります。

日本で海から最も遠い場所の存在

佐久市には、日本全国で海から最も離れた地点が存在しており、これは旧臼田町の地域にあたります。その地点は北緯36度10分25秒、東経138度35分1秒に位置しています。この特徴は、内陸部ならではの地理的なユニークさを象徴しており、観光的な興味も惹きつけています。

地名の読み方とアクセントの違い

「佐久」という地名は、地域外では「裂く」と同じ頭高型アクセント(さく)で発音されることがありますが、地元住民を含め、公的な場でも尾高型アクセント(さく)で発音されるのが正しいとされています。これは「咲く」や「柵」と同じアクセントであり、地元の文化や言葉を尊重するうえで重要なポイントです。

佐久市の地理的構造と特異性

飛び地や地域の構成について

佐久市の地理的特徴として、隣接する佐久穂町の中に、佐久市の飛び地(旧臼田町・平林地区)が存在しています。この飛び地は、1959年に旧佐久町が旧臼田町の一部を編入する際、地区ごとの住民投票により、編入に賛成しなかった地域が旧臼田町に残ったことに起因しています。このような背景から、現在の複雑な行政区画が形成されています。

森林セラピー基地としての魅力

佐久市は、森林セラピー基地としても認定されており、心身の癒しを目的とした森林浴や自然散策を楽しめる環境が整っています。自然とのふれあいを通じて、訪れる人々に心の安らぎと健康を提供する、環境保全と健康づくりが両立した先進的な取り組みが行われています。

Information

名称
佐久市
(さくし)

上田・小諸・佐久

長野県