別所温泉は、長野県上田市に位置する標高約570mの高地にある温泉地です。「信州最古の温泉」として知られ、その起源は日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征にまで遡るとされています。日本武尊が七つの苦しみから人々を救うために開いた温泉という伝説から「七久里の湯(ななくりのゆ)」とも呼ばれており、清少納言の『枕草子』にも記されるなど、古くから名湯として親しまれてきました。
古代から多くの人々に親しまれてきた別所温泉は、木曽義仲や真田幸村といった歴史的人物ともゆかりがあると伝えられています。特に、平安時代末期に木曽義仲が入湯したという伝承や、鎌倉時代に塩田北条氏によって周辺に数多くの寺社が建立された歴史背景は、訪れる人々に深い感銘を与えます。
温泉街の近隣には、安楽寺、常楽寺、北向観音など、塩田北条氏ゆかりの古刹が数多く点在しています。このことから、別所温泉とその周辺は「信州の鎌倉」とも呼ばれ、歴史的・文化的な散策地としても人気を集めています。
別所温泉の泉質は単純硫黄泉で、無色透明ながらほんのりと硫黄の香りが漂います。効能としては、慢性皮膚病、婦人病、切り傷、糖尿病などに効果があるとされ、一般的な疲労回復や健康増進にも適しているといわれています。
別所温泉には、気軽に利用できる3つの共同浴場があります。「大湯」は木曽義仲ゆかり、「大師湯」は慈覚大師円仁が開いたとされ、「石湯」は真田幸村にゆかりのある湯として知られています。また、「ななくり足湯」や「大湯薬師の湯足湯」などの無料足湯も整備され、気軽に湯の恵みを体験できます。
安楽寺の国宝「八角三重塔」や「北向観音」、「常楽寺」などの社寺をはじめ、「湯かけ地蔵」「愛染橋」「将軍塚」など歴史的な見どころが多く、温泉街を歩くだけでも十分に楽しめるのが別所温泉の魅力です。
江戸時代から続く老舗旅館も多く、現在も約15軒の温泉宿が営業しています。そば店や郷土料理を提供する食事処も点在し、秋には松茸を提供する「松茸小屋」も人気を博しています。また、公共温泉施設「あいそめの湯」内には飲食店「比蘭樹(びらんじゅ)」があり、地元食材を活かした料理が楽しめます。
別所温泉は有島武郎や川端康成、北原白秋など多くの文人が訪れた地としても知られています。川端康成は『花のワルツ』を執筆し、北原白秋は百首以上の歌を詠んでいます。吉川英治の『新・平家物語』や池波正太郎の『真田太平記』にも別所温泉が登場し、「石湯」や「大湯」などが舞台として描かれています。
『男はつらいよ』シリーズや『卓球温泉』『裸の大将放浪記』などの映画・ドラマの舞台としても使用されており、観光地としての魅力を広げています。
1月:初詣、おたや祭り、どんど焼き、道祖神祭り
2月:北向観音節分会
3月:大般若経転読会
4月:上田真田まつり
7月:別所温泉祇園祭
8月:灯籠祭り、盆踊り
12月:二年参り
北陸新幹線およびしなの鉄道の「上田駅」から、上田電鉄別所線に乗り換え、終点「別所温泉駅」で下車。
上田バス塩田線を利用して別所温泉へ。また、「信州の鎌倉シャトルバス」は4月から11月の期間運行され、近隣の観光地を巡ります。
上信越自動車道「上田菅平インターチェンジ」より国道143号経由でアクセス可能。駐車場も整備されています。
このように、別所温泉は歴史、文化、自然、食、湯が調和した魅力的な温泉地です。心と体を癒やす旅に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
別所温泉(べっしょおんせん)は、長野県上田市に位置する標高約570メートルの高地に湧く温泉地で、信州最古の湯として知られています。古代より湯が湧き出していたと伝えられており、日本武尊が東征の折に7か所の湯を開いたという伝説から「七苦離の湯」とも呼ばれ、後に「七久里の湯」として知られるようになりました。
別所温泉周辺には、塩田北条氏ゆかりの古刹、安楽寺・常楽寺・北向観音などが点在しており、その風情は「信州の鎌倉」とも称されています。温泉と歴史的名所が融合した、文化香る癒しの地として多くの人々に親しまれています。
別所温泉の泉質は単純硫黄泉で、なめらかで柔らかい湯触りが特徴です。効能としては、一般的な疲労回復のほか、慢性皮膚病や婦人病、きりきず、糖尿病などにも良いとされています。ただし、効能についてはすべての人に効果を保証するものではありません。
温泉街には現在も「大湯」「大師湯」「石湯」という3つの共同浴場があり、それぞれに伝説や歴史が伝えられています。たとえば「大湯」は木曽義仲、「大師湯」は円仁(慈覚大師)、「石湯」は真田幸村にゆかりがあるとされ、地元の人々や観光客に親しまれています。
また、市営温泉施設である「相染閣別所温泉あいそめの湯」も人気のスポットで、広々とした浴場や休憩スペース、食事処「比蘭樹(びらんじゅ)」なども併設されています。足湯も複数あり、気軽に温泉を楽しめる点も魅力です。
開湯時期は不明ながら、伝承によれば景行天皇の御代、日本武尊が発見したとされており、日本最古の温泉の一つとして語り継がれています。平安時代の随筆『枕草子』にも「七久里の湯」として登場し、有馬温泉、玉造温泉と並び称されました。
戦国時代には真田氏が、江戸時代には上田藩主や家臣たちが湯治に訪れたとされ、藩主専用の「御湯坪」も存在していました。その一部は現在の「大湯」として引き継がれています。塩田北条氏との深い関わりもあり、「北条湯」とも呼ばれていました。
別所温泉森林公園や別所公園では、キャンプやスポーツも楽しめ、山菜や松茸などの旬の味覚も堪能できます。秋には山中に「松茸小屋」が設けられ、松茸尽くしの料理が提供されるなど、季節ごとの楽しみも豊富です。
近代以降、多くの文人や芸術家が別所温泉を訪れています。有島武郎、川端康成、北原白秋などが逗留し、作品の執筆や創作の舞台としました。特に川端康成は『花のワルツ』をここで執筆し、北原白秋は北向観音に歌碑が建立されています。
また、池波正太郎の『真田太平記』では、真田幸村が「石湯」に頻繁に入る描写があり、「石湯」は「真田幸村公隠しの湯」として知られるようになりました。こうした文学的背景が別所温泉に深みを与えています。
映画『男はつらいよ』や『卓球温泉』、NHK大河ドラマ『風林火山』など、さまざまな映像作品のロケ地としても利用されています。伝統と情緒ある街並みが映像にも映え、多くの作品に彩りを添えています。
地元の人々と観光客が共に楽しむこれらの行事は、温泉街の風情をより一層引き立てています。
北陸新幹線・しなの鉄道「上田駅」で乗り換え、上田電鉄別所線にて終点「別所温泉駅」下車。
上田バス塩田線や「信州の鎌倉シャトルバス」も便利で、周辺の観光スポットも網羅しています。
西武観光バス・千曲バスにより池袋・川越から別所温泉への直行便があります。
自家用車の場合は、上信越自動車道「上田菅平IC」より国道143号を経由してアクセス可能です。