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川原の露天風呂(切明の河原湯)

長野県下水内郡栄村、秘境として知られる秋山郷の最奥部に位置する切明温泉には、他ではなかなか体験できない特別な温泉があります。それが、中津川の上流に広がる川原の露天風呂、通称「切明の河原湯」です。自然と一体になりながら温泉を楽しめる、まさに野趣あふれる秘湯として多くの人を魅了しています。

自分で作る唯一無二の露天風呂

切明の河原湯の最大の魅力は、スコップで川原を掘り、自分だけの露天風呂を作れるという点にあります。河原を少し掘ると、川底から温泉がぷくぷくと湧き出し、そこに中津川の清流を引き入れて湯加減を調整すれば、即席の露天風呂が完成します。おしりの下から湧き出る温泉は、まさに天然温泉の証です。

川のせせらぎをBGMに、澄んだ空気と雄大な渓谷美を全身で感じながら浸かる湯は、心身ともに深い癒やしを与えてくれます。自然をそのまま味わう温泉体験は、ここ切明ならではの贅沢です。

利用時の注意点とマナー

安全のため、川の増水時には利用できません。天候や川の状況には十分注意が必要です。また、混浴となるため、水着の着用が必須となっています。切明温泉の宿「旅籠・雄川閣」ではスコップの貸し出しも行っており、初めての方でも安心して楽しむことができます。

切明温泉の泉質と温泉街

切明温泉の泉質は、カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉で、源泉温度は約54.7度と高温です。そのため、河原湯では川の水を加えて適温に調整して入浴します。中津川左岸にはこのような野湯が点在し、自然と共存する温泉文化を今に伝えています。

温泉街には、「切明リバーサイドハウス」「秘境の宿 雪あかり」「切明温泉 旅籠・雄川閣」の3軒の宿泊施設があり、いずれも日帰り入浴が可能です。秘境ながら、温かいもてなしを受けられるのも魅力のひとつです。

歴史ある秘湯の歩み

切明温泉の歴史は古く、江戸時代中期の享保7年(1722年)にはすでに記録が残されています。1700年頃には地元の名主によって温泉が発見されましたが、後に水害で流失しました。その後、1972年(昭和47年)に村営の雄川閣が営業を再開し、現在に至っています。

秘境へのアクセス

新潟県津南町から秋山郷入口までは路線バスが運行され、そこから切明集落までは予約制の乗合タクシーを利用します。交通の便は決して良くありませんが、その不便さこそが、切明温泉の秘境らしさを守り続けています。

自ら湯船を作り、大自然に身を委ねる切明の河原湯は、温泉好きなら一度は体験したい特別な場所です。

Information

名称
川原の露天風呂(切明の河原湯)

野沢温泉・志賀高原

長野県