日本土人形資料館は、長野県中野市に位置する観光会館であり、土人形に関する豊富な資料や展示を通して、日本の郷土玩具文化を紹介しています。正式名称は「中野市観光会館・日本土人形資料館」で、中野市観光会館条例に基づいて設立・運営されています。
資料館では、中野市に継承される二系統の土人形を中心に展示しています。具体的には、
これらを含め、全国の土人形が2,000点以上収蔵・展示されています。
館は、東山公園の中にあり、奈良時代の校倉造りを模した趣深い建築が特徴です。展示されている人形たちは、素朴で愛らしく、訪れる人々に癒しと郷愁を与えてくれます。
土人形の魅力をより身近に感じていただけるよう、絵付け体験も随時開催されています。素焼きの人形に自ら彩色を施すことで、伝統工芸の魅力を体感することができ、旅の思い出として、世界に一つだけの人形を作ることができます。
この資料館は1989年に開館し、現在は一般財団法人「信州なかの産業・観光公社」によって管理・運営されています。
土人形(つちにんぎょう)とは、日本の伝統工芸品の一つであり、粘土で成形し素焼きにした後、胡粉を塗り、泥絵具で彩色された素朴で温かみのある人形です。全国各地に存在し、地域ごとの特色ある形状や装飾が魅力です。
土人形の最古の産地は京都・深草とされ、ここで作られた「伏見人形」が全国に伝播しました。江戸時代には農民の副業として生産が奨励され、大蔵永常の『広益国産考』にもその記述が見られます。
明治維新以降は生活様式の変化とともに衰退しました。1900年には有毒な鉛塗料の使用が禁止され、これが土人形の製作に大きな影響を与えました。
日本土人形資料館は、日本各地の土人形を一堂に集め、伝統工芸の魅力を広く紹介する貴重な施設です。土人形は、地域の風土や文化を反映した素朴で温かみのある工芸品であり、その歴史や技法を学ぶことで、日本の伝統文化への理解を深めることができます。日本の伝統文化に触れたい方にとって、まさに理想的な観光スポットです。