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切明温泉

(きりあけ おんせん)

秘湯で癒しのひとときを

長野県下水内郡栄村、秋山郷の最奥部に位置する切明温泉は、静寂と大自然に包まれた秘湯として知られています。古くから湯治場として親しまれ、現代でも訪れる人々に深い癒しを与えています。野趣あふれる露天風呂や、歴史ある宿泊施設など、ここでしか味わえない魅力が満載です。

切明温泉の魅力

河原から湧き出す天然温泉

切明温泉最大の特徴は、中津川の河原から直接湧き出す温泉です。河原を自分で掘って湯船を作り、川の水と混ぜて温度を調整するという、まさに「自分だけの露天風呂」を楽しむことができます。これは全国的にも珍しく、秘湯ファンにとっては一度は訪れたい憧れの地です。

泉質はカルシウム・ナトリウム - 塩化物・硫酸塩泉で、源泉温度はおよそ54.7度。神経痛や冷え性、疲労回復などに効果があるとされています。体を芯から温め、山あいの自然とともに心も癒される、まさに極上のひとときを過ごすことができます。

温泉街と宿泊施設

切明温泉には、現在3軒の宿泊施設が営業しています。それぞれが自然と調和した趣ある施設で、日帰り入浴にも対応しており、気軽に立ち寄ることも可能です。

切明リバーサイドハウス

川のほとりに建つ静かな宿で、家庭的なもてなしと四季折々の風景が自慢。素朴な雰囲気で、地元の食材を使った料理が楽しめます。

秘境の宿 雪あかり(旧・切明園)

「秘境」の名にふさわしい、山間の静寂と雪景色に包まれる宿。落ち着いた客室と風情ある内湯が人気で、心静かに過ごすことができます。

切明温泉 旅籠・雄川閣

村営の宿として1972年に再開された雄川閣(おがわかく)は、温泉だけでなく、秋山郷の文化や歴史にも触れられる施設です。山の幸をふんだんに使った郷土料理が楽しめ、温泉と共に秋山郷の魅力を満喫できます。

歴史に彩られた温泉の記憶

切明温泉の歴史は古く、最古の記録は江戸時代中期、享保7年(1722年)にまでさかのぼります。当時、箕作村(現在の栄村箕作地区)の名主・島田三左衛門がこの地で温泉を発見したと伝えられています。

寛政4年(1792年)には湯治場としての整備が進められ、多くの人々が健康を求めてこの地を訪れたとされています。しかし、その後水害によって施設は流され、長らく温泉としての機能を失っていました。

それからおよそ250年の時を経て、1972年(昭和47年)に村営の宿「雄川閣」が開業し、切明温泉は再び人々の前に姿を現しました。現在では、当時の歴史を受け継ぎながら、訪れる人々に安らぎを提供しています。

アクセスと交通手段

秘境と呼ばれるだけあり、切明温泉へのアクセスはやや限られていますが、その分到着したときの達成感と特別感は格別です。

公共交通を利用する場合

新潟県津南町の中心部から秋山郷入口(見玉集落)までは、「南越後観光バス」が運行する路線バスを利用できます。そして、見玉バス停から切明集落までは、予約制の乗合タクシーが接続しており、比較的スムーズに到着することが可能です。時刻や予約の詳細は「秋山郷の交通情報」をご確認ください。

自家用車でのアクセス

車でのアクセスも可能ですが、秋山郷は冬季に積雪が多いため、特に冬季はスタッドレスタイヤやチェーンが必須です。春から秋にかけてのドライブは、紅葉や新緑の美しい景色を楽しみながらの旅となります。

切明温泉の四季折々の風景

切明温泉は、四季それぞれに異なる表情を見せてくれます。春には雪解けとともに山野草が芽吹き、夏には涼しげな緑の中で川遊びやハイキングが楽しめます。秋には紅葉に染まる山々が訪れる人を魅了し、冬には一面の雪景色が静けさと神秘的な美しさを与えてくれます。

それぞれの季節で異なる魅力があるため、何度訪れても新たな発見があります。特に冬の雪見風呂は、切明温泉ならではの贅沢な体験です。

おわりに

切明温泉は、その歴史、自然、そして人々の温かさが織りなす、まさに“心の秘湯”と呼ぶにふさわしい場所です。アクセスの難しさゆえに守られてきたこの地の静寂と美しさを、ぜひ一度ご自身の肌で感じてみてください。訪れた人にしか味わえない、特別な癒しがきっとそこにあります。

Information

名称
切明温泉
(きりあけ おんせん)

野沢温泉・志賀高原

長野県