飯綱町は、長野県北部の上水内郡に位置する町で、北信地方に属しています。豊かな自然に囲まれたこの町は、美しい四季の移ろいを感じることができる風光明媚な地域です。また、全国有数のリンゴの産地としても知られ、「信州リンゴ」の名で全国にその名を広めています。
飯綱町の産業の中心は農業であり、なかでもリンゴの栽培が盛んです。全国のリンゴ出荷量の約1.28%を占めるほどの生産量を誇り、味や品質にも定評があります。町内のリンゴ農家では、廃校となった学校を活用してシードル(リンゴ酒)の製造を行うなど、地域資源を活かした新しい取り組みも進んでいます。
その他にも、ブドウ、モモ、ナシなどの果樹栽培が行われており、特に標高900m前後の高原地帯では、レタスやキャベツといった高原野菜の生産も盛んです。1990年代からは、観光農園を誘致し、ジャムやワインといった農産加工品の製造・販売も行われています。これらの製品は町内の直売所だけでなく、長野県内外の百貨店などでも販売されています。
商業面では、国道18号沿いの深沢地区、北国街道沿いの牟礼宿、しなの鉄道北しなの線・牟礼駅周辺などで商店街が形成されており、町民の生活を支えています。町内各地にも個人商店が点在し、地域に密着した商業活動が続けられています。また、町内にはいくつかの工場もあり、地域経済を支える一端を担っています。
飯綱町は自然と歴史、文化が融合する観光資源に恵まれており、多くの観光客が訪れる場所です。中でも「いいづなリゾート」は町の観光の中心的存在で、四季折々のアクティビティが楽しめる施設が整備されています。
飯綱高原(飯綱東高原)は、涼しく快適な気候の中で自然散策や登山が楽しめる人気のエリアです。冬季にはいいづなリゾートスキー場が営業しており、家族連れや初心者にも親しまれています。また、飯綱高原ゴルフコースでは、豊かな自然の中でゴルフを楽しむことができます。
町内にはむれ温泉天狗の館という温泉施設があり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。また、霊仙寺湖や逆谷地湿原などの自然景勝地も人気です。これらのスポットでは、季節の移り変わりを感じながら心安らぐひとときを楽しめます。
春には、むれ水芭蕉園で可憐なミズバショウの群生が見られます。また、地蔵久保のオオヤマザクラや袖之山のシダレザクラ(いずれも長野県天然記念物)など、見事な桜が咲き誇る花の名所もあり、花見シーズンには多くの観光客で賑わいます。
歴史好きには、牟礼宿の古い町並みや、芋川城(若宮城)、鼻見城、矢筒城などの城跡が見どころです。また、庚申塚古墳などの考古遺跡や、苔翁寺の山門と仁王像(文化遺産)、武州加州道中堺牌といった文化財も点在しています。
町内には由緒ある神社がいくつもあり、牟礼神社では7年に一度の御柱祭が行われるほか、芋川神社秋季例大祭など、地域に根ざした祭りが開催され、地域の人々と観光客の交流の場となっています。
飯綱町には、地元産の果物を使用した加工品のほか、サンクゼール・ワイナリーという人気のワイナリーもあります。ワインの試飲や販売が行われており、観光客にとって魅力的なスポットの一つです。また、町内の農業と歴史を学べるいいづなアップルミュージアムも、子どもから大人まで楽しめる施設として人気を集めています。
飯綱町は、美しい自然と農業文化、そして歴史が共存する魅力的な地域です。四季折々の自然を楽しみながら、地元の産品や温泉、歴史的な名所を巡る旅は、訪れる人々に心の癒しと感動を与えてくれます。地元の人々の温かいもてなしとともに、飯綱町でのひとときをぜひお楽しみください。