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野沢温泉

(のざわ おんせん)

長野県北部、下高井郡野沢温泉村に位置する野沢温泉は、日本有数の伝統ある温泉地として知られています。標高1650メートルの古い火山、毛無山(けなしやま)の裾野に広がるこの温泉街は、古くから多くの湯治客や観光客に愛されてきました。豊富な源泉と素朴な温泉文化が息づく町並みは、訪れる人々を魅了してやみません。

温泉の概要と泉質

野沢温泉の泉質

野沢温泉の特徴は、源泉の温度が42℃から90℃と非常に幅広く、湯の性質も多彩であることです。特に「熊の手洗湯」の源泉は比較的低温で、初心者や長湯を楽しみたい方にもおすすめです。泉質は主に硫黄泉で、肌にやさしく保湿効果も高いとされています。

共同浴場「大湯」

温泉街の象徴ともいえる共同浴場「大湯(おおゆ)」は、外観の美しさとその存在感で観光客に人気です。大湯を中心に、野沢温泉には13の共同浴場が点在し、すべて「湯仲間(ゆなかま)」という地元組織によって管理・運営されています。外湯巡りを楽しむ文化が今も息づいており、観光客も寸志で利用することができます。

温泉街の様子

古き良き町並みと旅館街

野沢温泉の温泉街は、狭く曲がりくねった道路と坂道が特徴で、風情あふれる街並みが残っています。特に「大湯」や「麻釜(おがま)」周辺には、古くから営業している旅館や土産物店が軒を連ね、温泉情緒を感じさせてくれます。

スキーと温泉の共演

東側の斜面には、全国屈指の規模を誇る野沢温泉スキー場が広がり、冬場には多くのスキー客が訪れます。スキー場近辺にはペンションが多く、また、温泉街の南側には民宿街が形成されており、スキーと温泉の両方を楽しむことができます。

13軒の外湯巡り

野沢温泉の代名詞ともいえる外湯巡り。以下が代表的な共同浴場です。

日帰り入浴施設「ふるさとの湯」

より快適な設備を望む方には、日帰り温泉施設「ふるさとの湯」もおすすめです。外湯よりも設備が整っており、家族連れや観光客に人気です。

麻釜(おがま)の風景と活用

麻釜とは

麻釜(おがま)は、100℃近い高温の源泉が湧き出る場所で、かつてはその熱を利用して麻を茹で、皮を剥いて繊維を採る作業が行われていました。現在では、野菜や温泉卵を茹でるなどの用途で使用されており、観光名所にもなっています。

観光客の立ち入りについて

麻釜は非常に高温なため、火傷防止の観点から観光客の立ち入りは制限されていますが、周囲から見学することは可能です。昔ながらの生活の知恵と自然の恵みを感じることができるスポットです。

歴史的背景

古代から続く湯の恵み

野沢温泉は奈良時代に僧・行基によって発見されたと伝えられています。鎌倉時代には「三御湯」の一つとして、名取御湯、信濃御湯と並び称されました。江戸時代には、飯山藩主の湯治場としても利用され、長きにわたり人々の癒やしの場として親しまれてきました。

野沢温泉の特産:野沢菜

野沢菜は、野沢温泉の名物として広く知られる漬物で、長く伸びた茎と葉を漬けて食べます。元は江戸時代に、健命寺の住職が京都から持ち帰った種をもとに広まったとされています。秋には、麻釜や共同浴場の洗濯湯で地元の人々が野沢菜を洗う姿が見られ、地域の風物詩となっています。

アクセス情報

鉄道でのアクセス

最寄り駅はJR東日本の北陸新幹線・飯山線「飯山駅」です。ここから、のざわ温泉交通の「野沢温泉ライナー」を利用して約25分、または長電バスで約40分の距離にあります。

車でのアクセス

自動車を利用する場合は、上信越自動車道「豊田飯山IC」から国道117号を経由して約20km。または関越自動車道「塩沢石打IC」から国道353号・117号経由で約70kmです。

その他の魅力

姉妹都市とのつながり

野沢温泉村は、オーストリア・チロル州のサンクト・アントンと姉妹都市の関係にあります。この交流は、スキー文化の普及や国際交流の促進にも一役買っています。

冬の醍醐味:パウダースノー

野沢温泉は、内陸の豪雪地帯にあるため、上質なパウダースノーが楽しめます。スキー後に天然温泉で体を癒やすという贅沢な体験は、国内外の観光客に人気です。

まとめ

野沢温泉は、古来より続く歴史と、自然の恵みにあふれた温泉地です。13の共同浴場で外湯巡りを楽しみ、麻釜で温泉卵を味わい、野沢菜の風味に舌鼓を打つ――。四季を通じて魅力が尽きないこの地で、心も体も癒やされるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
野沢温泉
(のざわ おんせん)

野沢温泉・志賀高原

長野県