長野県 > 野沢温泉・志賀高原 > 黒姫童話館

黒姫童話館

(くろひめ どうわかん)

童話と芸術が響き合う文学の森

黒姫童話館は、長野県上水内郡信濃町にある信濃町立の文学館で、黒姫高原の豊かな自然に囲まれた地に1991年(平成3年)に開館しました。
「世界の童話」をテーマに、児童文学と芸術を融合させた展示を行い、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめる施設として親しまれています。

開館の背景と特徴

本館は、信州児童文学会の協力を得て設立されました。世界中の童話や絵本、さらに信州に伝わる昔話や民話を紹介することで、来館者に「読む楽しさ」「感じる喜び」「想像する楽しさ」を提供することを目的としています。

ミヒャエル・エンデの常設展示

ミヒャエル・エンデ(Michael Ende)は、ドイツを代表する児童文学作家で、『はてしない物語』や『モモ』などの名作を世に送り出しました。黒姫童話館では、本人の寄贈により2000点以上の資料を収蔵しており、世界で唯一の常設展示を行っています。

展示内容の一例

原稿や挿絵、ラフスケッチのほか、各国で出版されたエンデ作品の装丁や翻訳の違いなども紹介されており、文学作品がいかにして世界中の読者に届けられているかを学ぶことができます。また、日本とのつながりも深く、翻訳者の佐藤真理子氏との結婚を通じて文化交流が行われたことも紹介されています。

いわさきちひろ黒姫山荘

黒姫童話館には、日本を代表する絵本作家・画家であるいわさきちひろがアトリエとして使用していた「黒姫山荘」が移築・展示されています。この山荘は、いわさきちひろ記念事業団の協力によって再現され、彼女がどのような環境で作品を描いていたのかを感じ取ることができます。

いわさきちひろの芸術と精神

ちひろの作品は、子どもたちの無垢な表情や優しいまなざしを繊細な水彩で描き出したもので、今も多くの人々の心を打ち続けています。黒姫山荘の展示は、画家の世界観を肌で感じられる貴重な場です。

松谷みよ子の特別展示

また、童話作家松谷みよ子も1980年に黒姫高原にアトリエを構えており、同館では2004年より常設展示を行っています。『龍の子太郎』などで知られる彼女の作品とともに、その人生や思想にも触れられるよう構成されています。

さまざまな展示とイベント

館内にはイベントホールもあり、児童文学者による講演会、民話の語り部による読み聞かせイベントなども不定期に開催されています。
子どもたちが自ら物語をつくったり、想像の世界を楽しむワークショップもあり、文化教育施設としての役割も担っています。

施設情報

開館期間と利用案内

開館期間:4月5日〜11月30日
冬期休館:12月1日〜翌年4月4日
開館時間:9:00〜17:00(黒姫山荘は〜16:30)
入館料:大人600円、小・中学生400円

周辺の関連施設・観光地

童話の森ギャラリー

黒姫童話館に隣接しており、信濃町ゆかりの画家や作家(吉崎正巳、松木重雄、大友康夫、桜井誠、北島新平)による作品展示を行っています。
また、来館者が楽しめる手作り体験教室なども開催されており、芸術と触れ合う場としても人気です。

癒しの森と遊歩道

童話館の近くには「癒しの森」と呼ばれる自然遊歩道があり、童話の森コースを歩くと「御鹿池」へと続きます。
春にはリュウキンカやコブシの花が咲き誇り、秋には色とりどりの紅葉が訪れる人々を魅了します。

童話の森スノーウェーブ(冬季)

冬期には童話の森スノーウェーブとしてクロスカントリーのコース場がオープンし、スノーシュー体験や雪遊びも楽しめます。

旬花咲く黒姫高原(旧・黒姫高原コスモス園)

春から秋にかけては、約50種・100万本を超えるコスモスを中心に、あじさい、ダリア、芝桜など、四季折々の花々が高原一帯を彩ります。
また、ペット連れの来場者のためにドッグランも整備されており、家族連れにも人気のスポットとなっています。

まとめ

黒姫童話館は、文学と芸術、そして自然の美しさが調和する空間です。
世界中の童話や絵本、地域に伝わる昔話に触れながら、子どもたちは想像力を育み、大人たちは童心を思い出すことができるでしょう。
ミヒャエル・エンデやいわさきちひろ、松谷みよ子といった世界的な芸術家たちの息遣いを感じながら、信濃町の自然とともに過ごす時間は、きっと心に残る貴重な体験となるはずです。

Information

名称
黒姫童話館
(くろひめ どうわかん)

野沢温泉・志賀高原

長野県