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高山村五大桜

(たかやまむら ごだいさくら)

悠久の時を刻む一本桜との出会い

高山村五大桜は、長野県上高井郡高山村に点在する5本の風格ある一本桜を総称する呼び名です。いずれも推定樹齢150年から600年と非常に古く、地域の歴史と風景に溶け込んでいるこれらの桜は、毎年春になると多くの花見客を魅了しています。

この五大桜は、樹齢・大きさ・歴史的背景などの観点から選定されたもので、開花時期には村内各所で満開の桜が咲き誇り、高山村はまさに桃源郷のような風景に包まれます。

高山村五大桜一覧

赤和観音のしだれ桜

推定樹齢:約200年
樹高:約15メートル
幹周り:3.5メートル

赤和地区にある赤和観音堂の登り口に位置するしだれ桜で、参道を歩く人々を優しく包み込むように咲き誇ります。赤和観音は懸崖造りの観音堂としても知られ、約400年の歴史を持つ由緒ある寺院です。春の桜と歴史ある建築が織りなす景観は、まさに時代を超えた美しさがあります。

黒部の江戸彼岸桜

推定樹齢:約500年
樹高:約10メートル
幹周り:3.45メートル

黒部地区の広大な水田地帯に一本だけ孤高に立つ桜です。周囲に高い建物などはなく、開けた田園風景の中に堂々と咲く姿は非常に印象的です。樹下には「十二宮(じょんのみや)」と呼ばれる小さな祠があり、地域の人々に大切に守られてきました。また、善光寺大本願の鷹司誓玉上人の歌碑も設置されており、文学と自然が調和する静かな名所です。

水中(みずなか)のしだれ桜(鹿島のしだれ桜)

推定樹齢:約250年
樹高:約22メートル
幹周り:4メートル

鹿島神社の境内に植えられたとされる桜で、寛保2年(1742年)にこの地に神社を祀った際に植樹されたと伝えられています。その名の通り、水辺に映る美しい姿が特徴です。枝の流れは非常に優雅で、開花期にはまるで天から舞い降りた花の滝のよう。映画『北の零年』のロケ地としても知られており、映像作品の中にもその美しさが残されています。

中塩のしだれ桜

推定樹齢:約150年
樹高:約10メートル

中塩地区にある観音堂の敷地内に咲くしだれ桜で、比較的若い部類に入る桜ながら、地域住民に愛される存在です。桜の根元にはお地蔵様が祀られており、春には優しく咲く花とともに祈りの空間が広がります。人里の静かな佇まいの中で、桜と信仰が織りなす温かい雰囲気を味わうことができます。

坪井のしだれ桜

推定樹齢:約600年
樹高:約10メートル
幹周り:約8メートル

五大桜の中でも最古とされる圧倒的存在感を持つのが、この坪井のしだれ桜です。根元には古い墓や五輪塔があり、「寛永」の文字が確認できることから、樹齢は600年と推定されています。その幹の太さ、枝の広がり、そしてそのたたずまいは神秘的とも言える荘厳さがあります。「日本彼岸桜見立番附」では西の小結に選ばれた実績もあり、桜愛好家には必見の名木です。

見頃と訪問時期

毎年春、村全体が花の舞台に

高山村の桜の見頃は例年4月中旬から下旬にかけてとなります。標高や立地により開花時期がやや前後しますが、そのため村内を巡って花見をすることで、長く桜を楽しむことができます。

特に朝霧が立ち込める時間帯や夕暮れ時には、一本桜ならではの幻想的な雰囲気を堪能することができ、写真撮影にも最適です。花の季節には、村をあげての観光イベントや地元特産品の販売なども行われており、賑わいを見せます。

周辺の観光スポット

桜とともに楽しむ高山村の魅力

高山村には桜だけでなく、自然・温泉・歴史文化と多彩な観光資源があります。桜を巡る旅の途中や前後には、以下のようなスポットもあわせて訪れてみると、より豊かな時間が過ごせるでしょう。

まとめ:時代を越えて咲き誇る高山村五大桜

高山村五大桜は、それぞれの桜が持つ歴史や物語、そして見事な樹形によって、多くの人々の心を惹きつけてやみません。一年のうちほんのわずかな期間だけ咲き誇るその姿には、儚さと力強さが同居しています。

春の高山村を訪れるなら、ぜひこの五本の名桜を巡る旅へ出てみてください。自然と共に生きてきた村の暮らしや、土地に根付いた信仰、そして時代を超えて今も変わらず咲き続ける桜たちとの出会いが、きっと心に深く残ることでしょう。

Information

名称
高山村五大桜
(たかやまむら ごだいさくら)

長野市・戸隠・小布施

長野県