飯綱高原、または飯縄高原は、長野県長野市芋井地区に位置する、標高約800メートルから1200メートルの範囲に広がる高原地帯です。この地域は、南東にそびえる霊山・飯縄山の山麓に広がっており、豊かな自然と文化、そしてスポーツ・レジャー施設が調和した魅力的な観光地として知られています。
飯綱高原は、その広大な面積と多彩な魅力から、主に次の5つのエリアに分けられます。
このエリアには、霊峰・飯縄山(飯綱山)がそびえ立ち、登山や自然散策を楽しむことができます。また、「一の鳥居苑地」は戸隠神社への入り口にあたり、かつては多くの宿坊が立ち並び、修験道の重要な拠点でもありました。
冬季にはウィンタースポーツのメッカとして賑わうこのエリアには、「飯綱高原スキー場」や「ハイランドホール飯綱」などがあり、初心者から上級者まで楽しめるスキーコースが整備されています。
広々としたグラウンドに加え、「ボブスレー・リュージュパーク」が整備されており、かつて長野オリンピックでボブスレーやリュージュの競技が開催された歴史も持っています。現在でもスポーツイベントやトレーニング施設として利用されています。
「大座法師池」を中心としたこのエリアには、飯綱高原キャンプ場や美しい湿地が広がる「大谷地湿原」があります。季節ごとの植物や野鳥観察、ファミリーでのアウトドア体験に最適です。
「飯綱湖」や「大池」、「逆谷地湿原」などの湖沼が点在するこのエリアでは、水辺の静寂な自然に癒されながら、カヌーやハイキングを楽しむことができます。
飯綱高原は、古くから火入れが行われてきた半自然草原であり、放牧や採草といった人の営みにより維持されてきた独自の景観が残っています。江戸時代までは入会地として利用され、明治時代以降は民有林を活用した採草地として活用されてきました。
特に第二次世界大戦後には、草地やミズナラ林の多くがカラマツの植林地に変わり、また別荘地やゴルフ場などの開発も進みました。これらの変化は、地域の経済発展とともに飯綱高原の景観や利用形態にも大きな影響を与えています。
また、1964年(昭和39年)に「戸隠バードライン」が開通したことで、首都圏などからのアクセスが飛躍的に向上し、休養地や避暑地としての評価も高まりました。
1998年に開催された長野オリンピックでは、飯綱高原がフリースタイルスキー、ボブスレー、リュージュの公式会場となりました。これに伴い、周辺のインフラ整備が進められ、現在でもオリンピック遺産として施設が活用されています。
飯綱高原には、四季折々の自然とふれあえる多彩な観光スポットが点在しています。以下は代表的な見どころです。
長野市中心部からは、車で約30分程度とアクセスも良好です。戸隠バードラインや浅川ループラインを利用することで、景色を楽しみながら快適に移動できます。
普通車は、「長野市道大座法師池西高線」(七曲り区間)や「戸隠バードライン」が利用可能です。なお、大型貨物車や特定中型車は一部通行不可の区間がありますので注意が必要です。
また、県庁前からは「長野県道399号(県庁通り)」、国道406号、「長野県道76号(長野戸隠線)」、「長野県道453号(飯綱高原芋井線)」を経由することでもアクセス可能です。
飯綱高原は、信州の自然・歴史・文化が融合する魅力的な場所です。登山、スキー、キャンプ、湿原散策など、四季を通じて様々な楽しみ方ができるこの高原で、心癒されるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。