こだわりの純栗あんに大粒の栗を練り合わせた“きんとん”が”純栗かのこ”。栗と砂糖のみを原料にしてつくった、純栗あんの甘過ぎない甘さと、ごろごろした大粒の栗の食感が、なんとも贅沢な品だ。栗の実をつぶして熱を加えることであんは徐々に茶色がかり、さらに時間をかけて煮込むことでその色が濃さを増すが、添加物を使って見た目を鮮やかな黄金色に変えることはせず、そのまま提供している。これは、食品安全への配慮でもあるが、この濃い色こそが、「常に本物であること」を代々理念として受け継いできた「桜井甘精堂」ならではのこだわりだ。1892年(明治25年)に創製した歴史のある銘菓。栗に砂糖を加えて練り上げた自家製の「栗あん」を、栗の甘露煮とからめ、手作業でひとつひとつ丁寧に缶に詰めている。1缶あたりおよそ7個の栗粒入り。
桜井甘精堂
1808(文化5年)に桜井甘精堂の祖である桜井幾右衛が創製した「栗落雁」が、小布施の栗菓子のはじまりといわれ、代々栗菓子づくりを続けている老舗栗菓子店・桜井甘精堂。