水野コレクション
水野コレクションは、明治時代に日本画の新たな表現を追求した岡倉天心の理想に共鳴し、その実現に尽力した橋本雅邦、横山大観、下村観山、菱田春草といった巨匠たちの作品を核としています。これに加えて、川合玉堂や堅山南風、さらには戦後の日本画壇を代表する杉山寧、奥田元宋、加山又造、高山辰雄といった作家の作品を含め、約500点が収蔵されています。
特に、信州の飯田市出身である菱田春草の作品については、彼の盟友である横山大観との合作を含め、36点を所蔵しており、これは全国でも随一のコレクションとなっています。
また、横山大観が若い頃に描いた「無我」と題された作品のうちの一つ(1897年制作)は、現在当館に収蔵されています。他の2点は東京国立博物館と足立美術館が所蔵しており、当館収蔵の作品は三作の中でも最後に描かれたものとされています。かつては一般公開される機会がほとんどありませんでしたが、現在では年1回のペースで一般公開されています。
さらに、上村松園、鏑木清方、伊東深水らによる美人画も多数収蔵されており、幅広いジャンルの日本画の世界を堪能できる貴重な美術館です。
主な収蔵作家
日本画:橋本雅邦、横山大観、下村観山、菱田春草、川合玉堂、堅山南風、杉山寧、奥田元宋、加山又造、高山辰雄、上村松園、鏑木清方、伊東深水、岩波昭彦
沿革
- 2002年(平成14年)7月 - 水野美術館開館。
- 2003年(平成15年) - 美術館と庭園が第16回長野市景観賞を受賞。
- 2006年(平成18年) - 財団法人水野美術館が特定公益増進法人に認定される。
- 2009年(平成21年)1月 - 創設者・水野正幸氏が逝去。水野雅義氏が理事長に就任。
- 2011年(平成23年) - 「公益財団法人 水野美術館」として法人組織を移行。
- 2019年(令和元年)11月25日〜2020年(令和2年)4月10日 - 大規模改修工事のため長期休館。
- 2020年(令和2年)4月11日 - 新型コロナウイルス感染拡大により引き続き臨時休館。6月2日に再開館。
アクセス情報
バス利用
長野駅東口21番乗り場から長電バス15系統(日赤線・水野美術館行き、または水野美術館経由アークス中央行き)に乗車し、「水野美術館」下車。所要約10分で、30分間隔で運行されています。水野美術館行き便は、美術館正面で降車できます。帰路のバスは構内駐車場から発車します。
なお、長電バスは日曜日は運休となります。土曜日と祝日は土・祝ダイヤにて運行されます。祝日と日曜日が重なった場合は運休となりますので、来館前にご確認ください。
アルピコ交通利用
長野駅善光寺口2番乗り場から21系統日赤線(松岡行きまたは大塚南行き)に乗車し、「水野美術館前」下車。所要時間は約15分で、10〜30分間隔で運行されています。終日運行のため、利用しやすい交通手段です。
徒歩
長野駅東口から徒歩でのアクセスも可能で、所要時間は約35分です。