雷滝は、長野県上高井郡高山村の松川にかかる、高さ30メートル、幅5メートルの壮大な滝です。その力強く落ちる水音が雷鳴のように響くことからその名がつきました。滝の裏側から流れ落ちる水を眺めることができることから、別名「裏見の滝」とも呼ばれています。平成15年(2003年)には、高山村の名勝に指定されており、自然美を堪能できる人気の観光スポットです。
雷滝は、七味大滝、八滝と並び、「高山村三大滝」に数えられています。これらの滝はいずれも松川の流域に点在し、それぞれが個性豊かな風景を見せてくれるため、滝めぐりも人気です。中でも雷滝は、落差と水量の迫力に加え、滝の裏側に回れるという珍しい地形により、多くの観光客を引き寄せています。
雷滝は、滝口の直下にある岩壁が庇のようにえぐれた地形をしており、そこを通ることで滝の裏側から滝を眺めることができます。このように「滝を裏側から見ることができる滝」は非常に希少で、日本全国でも限られた場所にしか存在していません。
雷滝という名称の由来には、いくつかの説があります。一説には、滝が落下する際に生じる轟音が雷のように響くため、また別の説では、滝のしぶきが風に乗って稲妻のように散る様子から名付けられたともいわれています。
雷滝は、松川渓谷を流れる松川が長年にわたって岩を削ったことによって形成されました。滝が流れ落ちる岩は、凝灰角礫岩(ぎょうかいかくれきがん)と呼ばれる比較的もろい性質を持つ岩石でできており、川の流れにより独特の凹みや形状が生まれました。
雷滝周辺は、春の新緑、夏の清涼感、秋の紅葉、そして冬の雪化粧と、四季によって異なる表情を見せます。特に秋は、松川渓谷の紅葉が鮮やかに色づくことで有名で、多くの写真愛好家や観光客が訪れます。
なお、雷滝は標高の高い場所に位置するため、冬季は積雪や凍結により閉鎖されます。通常、4月中旬頃から再び観光が可能となりますので、訪問の際は時期にご注意ください。
雷滝は、長野県道66号豊野南志賀公園線沿いにあります。道路から滝までは約100メートルの急斜面を徒歩で下る必要がありますが、遊歩道が整備されているため、安全にアクセスすることができます。なお、急な坂道ですので、滑りにくい靴や歩きやすい服装での訪問がおすすめです。
上信越自動車道須坂長野東インターチェンジから約19キロメートル、車でおよそ40分の距離にあります。周辺には数台分の駐車場も設けられており、マイカー観光にも適しています。
公共交通で訪れる際は、長野電鉄長野線・須坂駅よりタクシーにて約35分。バス路線は本数が限られているため、公共交通機関を利用する場合は事前に時刻表などをご確認ください。
雷滝の上流には、高山村を代表する名湯山田温泉があります。温泉街には旅館や外湯、足湯などが整っており、滝巡りと温泉をセットで楽しめるコースとして人気です。山田温泉の源泉は美肌効果のあるアルカリ性単純温泉で、滝の見学後に湯浴みで疲れを癒すのもおすすめです。
滝の近隣には自然に囲まれた「高山森林スポーツ公園」があります。広々とした敷地内では、アスレチックやキャンプ、バーベキューなどが楽しめ、ファミリー層にも人気のスポットです。滝と自然を満喫する一日を過ごすのに最適です。
長野県高山村にある雷滝は、落差30メートルの大迫力と、滝の裏側からその流れを間近に見ることができる珍しさから、多くの観光客を魅了しています。豊かな自然に囲まれた渓谷美とともに、滝の音、水しぶき、空気の清涼さを五感で味わえるこの滝は、日常の喧騒を忘れて自然と一体になれる絶好のスポットです。高山村を訪れた際は、ぜひ一度、この雷滝の壮大な景観を体感してみてください。