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蓼科アミューズメント水族館

(たてしな すいぞくかん)

標高1,750mに広がる天空の水の世界

日本一高い場所にある幻想的な水族館

蓼科アミューズメント水族館は、長野県茅野市の蓼科高原にある、日本で最も標高の高い水族館として知られています。標高1,750メートルという天空のような場所に位置し、まるで空に浮かぶ水の楽園のような独特の雰囲気を楽しむことができます。開館は1993年で、長野県唯一の水族館として、県内外から多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。

内陸の地で出会う世界の淡水魚たち

長野県は海に面していない内陸県であるため、この水族館では世界各地の淡水魚を中心に展示されています。アマゾン川流域に生息する巨大魚「ピラルク」をはじめ、アジアやアフリカの河川で見られる珍しい魚など、約200種類・2000匹もの生き物が飼育されています。世界最高所の淡水魚専門水族館としても知られ、魚たちの生命力と自然の多様さを感じ取ることができます。

見応えある展示と学びの工夫

館内では、すべての展示水槽に丁寧な説明パネルが設けられており、魚たちの生態や生息地についてじっくりと学ぶことができます。特に、世界最大級の淡水魚ピラルクは訪れる人々を圧倒し、そのスケールの大きさに驚かされます。また、飼育員による「餌付けショーと解説」では、ピラルクが豪快に餌を食べる瞬間を見ることができ、迫力満点の光景に歓声が上がります。

触れ合い体験も楽しめる魅力の数々

館内外では、コイやカメへの餌やり体験が大人気です。2つの大きな池での餌やりは、子どもから大人まで楽しむことができ、年間を通して行われています。魚たちと直接触れ合うことで、命の尊さや自然とのつながりを実感できる貴重な体験となっています。

ペットと一緒に楽しめる水族館

蓼科アミューズメント水族館の大きな特徴の一つは、ペット同伴で入館ができることです。愛犬と一緒に水族館を見学できるほか、館外には屋根付きのドッグラン(有料)も併設されています。冬季は閉鎖されますが、春から秋にかけては多くのペット連れ観光客でにぎわいます。家族全員で楽しめる、水族館としては珍しいスタイルが人気の理由の一つです。

館内の魅力と展示構成

7つのテーマゾーンで世界を旅する

館内は「7つのテーマゾーン」で構成され、それぞれのエリアごとに世界の淡水魚やアマゾンの魚、熱帯魚などが展示されています。色鮮やかな熱帯魚や、独特の形をした深海魚に似た淡水魚など、珍しくも美しい生き物たちが訪れる人々を出迎えます。

各ゾーンでは、生息地の環境を再現するための工夫が随所に施されており、水の透明感や照明演出によって魚たちがより生き生きと見えるようになっています。訪れるたびに新しい発見があり、子どもから大人まで楽しめる展示内容です。

パルテノン神殿をイメージした建築

蓼科アミューズメント水族館の建物は、古代ギリシャのパルテノン神殿をモチーフに設計されています。外観の白い柱やシンメトリーな造形は、蓼科の自然の中に堂々とたたずみ、まるで神殿のような荘厳さを感じさせます。周囲の森林と調和したデザインは、四季ごとに異なる美しさを見せてくれます。

展望テラスから望む日本アルプスの絶景

館内の見どころのひとつが、屋上にある展望テラスです。ここからは、南アルプス・中央アルプス・御嶽山・北アルプスといった「日本の屋根」と呼ばれる名峰群を一望することができます。特に晴れた日には、遠くまで続く山並みと澄んだ空気のコントラストが美しく、訪れた人々に感動を与えます。水族館という屋内施設でありながら、自然との一体感を感じられるのは蓼科ならではの魅力です。

歴史と歩み

開館から再生への歩み

蓼科アミューズメント水族館は、1993年(平成5年)に開館しました。開館当初から「標高日本一の水族館」として話題を集め、観光地・蓼科高原の新たな名所として注目されました。しかし、2010年(平成22年)に運営会社の経営破綻により一時閉館となります。

その後、地域やファンの熱い支援により、2012年(平成24年)に「アクアシアたてしな株式会社」が運営を引き継ぎ、再び再開館を果たしました。さらに、2014年(平成26年)には「株式会社蓼科水族館」が経営を担うこととなり、現在も運営が続けられています。幾度もの困難を乗り越え、地元と共に成長を続けてきた姿は、多くの人々の心を打つものです。

地域と自然をつなぐ存在として

この水族館は、単なる観光施設ではなく、自然環境の大切さや生物多様性の理解を深める学びの場としても大きな役割を果たしています。淡水魚の生態展示を通して、世界中の川や湖の環境がどのように変化しているかを伝え、人と自然が共存する未来への意識を育てています。

アクセスと交通情報

公共交通と車でのアクセス

公共交通を利用する場合は、JR中央本線茅野駅からアルピコ交通バス「北八ヶ岳ロープウエイ行き」に乗車し、約60分で到着します。バスの車窓からは、蓼科高原の豊かな自然を眺めながら向かうことができ、道中も楽しみの一つです。

車を利用する場合は、中央自動車道諏訪インターチェンジからビーナスラインを通り、蓼科方面へ向かいます。グリーンポールNo.94を右折して約3分で到着する便利な立地です。駐車場も完備されており、家族連れやペット連れでも安心して訪れることができます。

まとめ ― 空と水が出会う場所 ―

標高1,750メートルという世界でも稀な環境に位置する蓼科アミューズメント水族館は、「天空の水族館」と呼ぶにふさわしい特別な存在です。世界中の淡水魚が泳ぐ幻想的な空間、家族やペットと一緒に楽しめる体験型展示、そしてアルプスの山々を望む絶景――どれを取っても、ここにしかない魅力にあふれています。

自然と共に生きる喜び、水の中の命の尊さを感じながら、心安らぐひとときを過ごせる場所。それが、蓼科高原の澄んだ空気の中に広がる「蓼科アミューズメント水族館」です。訪れるすべての人に、忘れられない感動と癒しを届けてくれることでしょう。

Information

名称
蓼科アミューズメント水族館
(たてしな すいぞくかん)

諏訪・蓼科・八ヶ岳

長野県