SUWAガラスの里の美術館は、長野県諏訪市豊田の諏訪湖畔に位置する、ガラス工芸とアートが融合した美術館です。日本最大級のガラスアミューズメント施設「SUWAガラスの里」に併設されており、世界中から集められた貴重なガラス作品や現代ガラス作家の創作が一堂に展示されています。
施設全体では、約1万点に及ぶガラス製品を展示販売しており、そのスケールと美しさはまさに圧巻です。ガラスアートの繊細な輝きに包まれながら、訪れる人々は日常を離れた幻想的な時間を楽しむことができます。
この美術館の起源は、1992年(平成4年)に開設されたルネ・ラリック美術館にまで遡ります。当時は北澤美術館副理事長の岡野或男氏によって創設され、ガラス芸術の新たな魅力を発信する場として注目を集めました。
2003年には「北澤美術館新館」として再スタートし、さらに2012年には別運営のもと、名称をSUWAガラスの里の美術館へと変更。中山道下諏訪宿本陣岩波家の第28代当主である岩波太佐衛門尚宏氏が代表として、新たな理念のもとに開館しました。以来、ガラスを通じた芸術文化の発信拠点として発展を続けています。
1階には、約1万点ものガラス製品を取り揃えるガラスショップが広がります。アクセサリー、インテリア雑貨、アート作品など、世界各国のガラス工芸が並び、まるで光の万華鏡を歩いているような感覚を味わえます。
また、ガラス製作の魅力を直接体験できる体験工房も人気のエリアです。サンドブラストやガラスハンコづくり、トンボ玉制作など、初心者でも安心して参加できるプログラムが揃っています。家族連れやカップルにも好評で、旅の思い出を形に残せる体験が魅力です。
さらに、カフェスペース「憩いのCAFE」や米粉パンが評判の「レストラン スリエ」も併設されており、美しいガラスに囲まれながらゆったりとした時間を過ごせます。
2階にあるSUWAガラスの里の美術館では、国内外の著名な現代ガラス作家の作品が展示されています。武政健夫、藤田喬平、樋口主明、ジョン・クーンなど、多彩なアーティストによるガラス作品が、光と造形の美を競い合うように並びます。
2023年からは仙台の「海馬ガラス工房」村山耕二氏によるGeological Glassシリーズも常設展示され、自然の造形美を取り入れた新しいガラスアートとして注目を集めています。
また、「SUWAプレミアムショップ」では、諏訪地方の職人技を生かした逸品が揃います。万年筆、オルゴール、双眼鏡、メイクブラシなど、地元企業が誇る精密な技術と美意識が光る製品が並びます。
SUWAガラスの里の美術館では、地域文化の発信にも力を入れています。2014年からは、地元画廊「アートプラザ108岩谷画廊」との共催で、諏訪を題材にした公募展「諏訪を描く展」を開催。地元作家や学生たちの感性が輝く作品が展示され、多くの来場者を魅了してきました。
所在地は長野県諏訪市豊田2400-7。中央自動車道の諏訪インターチェンジまたは岡谷インターチェンジから車で約15分とアクセスも便利です。公共交通では、JR中央本線の上諏訪駅や岡谷駅からタクシーで約15分。また、かりんちゃんバスやスワンバスを利用して訪れることも可能です。
開館時間は4月~9月が10:00~18:00、10月~3月が10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)。休館日は季節によって異なりますが、夏季の8月や大型連休中は無休で営業しています。
入館料は大人770円、中学生以下は無料。団体割引や障がい者割引もあり、どなたでも気軽に訪れることができます。
無料駐車場は普通車約220台分を完備。諏訪湖のほとりに位置しており、人気の「諏訪湖ダックツアー」の発着地にもなっています。ガラスアート鑑賞とともに、諏訪湖観光を楽しむ拠点としても最適です。
SUWAガラスの里の美術館は、ガラスという素材の可能性を広げ、芸術と技術が融合する場所です。美しい作品に触れ、創る喜びを体験し、信州・諏訪の自然と文化を感じることができるこの空間は、訪れる人すべてに特別な感動を与えてくれます。