日本酒の仕込みに使用している霧ヶ峰の伏流水と上諏訪の温泉水から醸造された“諏訪浪漫ビール”。日本酒の杜氏が熟練の技を駆使して醸造した味わいは、しっかり醗酵した深みとコクが感じられる。ビールの種類は、喉ごしがすっきりとしたケルシュタイプの「しらかば」、麦芽の味と香りを閉じ込めたコクのあるアルトタイプの「りんどう」、香りにこだわって醸したスタウトタイプの「くろゆり」の3つ。大粒の二条大麦を100%使用したという本格的な味を堪能して欲しい。
キレのある旨いビールを醸すには、酵母が活発に活動しなければなりません。そのためには、酵母の活動を助けるミネラルを多く含んだ水、「硬水」を仕込み水に使用する必要があります。麗人の井戸水は「軟水」であるため、当地に豊富に湧き出るミネラルの豊富な「上諏訪温泉」をブレンドし、ビールを仕込んでいます。「温泉の匂い」は発酵ガスとともに空気中に排出され、キレのあるビールが誕生します。
麗人酒造株式会社
1789年(寛政元年)創業。諏訪盆地は、中央大地溝帯であるフォッサマグナに囲まれた高原地帯に位置しており、ここでは霧ヶ峰高原からの雨が長い時間をかけて地中で浄化され、伏流水として流れています。この伏流水は、麗人酒造の蔵内の井戸から毎分約150リットルも湧き出ており、創業以来日本酒の醸造に利用されています。
1999年以降、地ビール「諏訪浪漫ビール」として3種類の地ビールを製造・販売しています。その中で、「ワールドビアカップ」では2016年に金賞、2018年に銅賞を受賞しました。この大会は世界最大のビール品評会であり、多くの国から数千種類のビールが審査されます。諏訪浪漫ビールは、さわやかな味わいを追求し、ホップは控えめに使用されており、飲みごたえのあるビールとして評価されています。原材料には、カナダとオーストラリア産の二条大麦の麦芽が100%使用されており、副原料は使われていません。さまざまな種類のホップが取り入れられており、カナダ産のホップ以外にもさまざまな種類が使用されています。