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犀川白鳥湖

(さいがわ はくちょうこ)

白鳥が訪れる美しい人造湖

白鳥が舞う安曇野の冬の湖

犀川白鳥湖は、長野県安曇野市豊科地域を流れる犀川の中流部に位置する、自然豊かな人造湖です。もともとは水力発電のための取水ダムによって川がせき止められてできた湖で、周囲には四季折々の風景が広がり、安曇野の穏やかな自然を感じることができます。この湖を一躍有名にしたのは、毎年10月から翌年4月にかけて飛来する白鳥の群れです。秋の終わりとともにシベリア方面からやってきた白鳥たちは、この地を越冬地として羽を休め、湖面を優雅に泳ぐ姿で訪れる人々の心を癒しています。現在では、1,000羽以上もの白鳥が集まることもあり、安曇野の冬の風物詩として多くの観光客に親しまれています。

アクセスと周辺環境

犀川白鳥湖は交通アクセスも良好で、JR篠ノ井線の田沢駅から徒歩約20分と気軽に訪れることができるほか、長野自動車道安曇野インターチェンジからも近く、ドライブ観光にも最適です。湖の近くには「スワンガーデン安曇野」というショッピングセンターがあり、その名の通り巨大な白鳥のオブジェが訪問者を出迎えています。白鳥を見た後に、地元の特産品やお土産を楽しむこともできるため、観光コースとしても人気の高いスポットです。

犀川白鳥湖の誕生と歴史

この湖の始まりは、1923年(大正12年)に遡ります。当時、安曇電気が犀川の水を利用して犀川発電所(現・明科発電所)を建設するため、取水ダムを造りました。このダムは「犀川ダム」または「犀川光(ひかる)ダム」と呼ばれ、そのダム湖が後に犀川白鳥湖と呼ばれるようになりました。現在は中部電力が管理しており、発電と自然環境の保全を両立させながら運用されています。

白鳥との出会いと保護活動

安曇野で初めて白鳥の飛来が確認されたのは、1984年(昭和59年)12月31日のことでした。このとき確認されたのは、白鳥の一家5羽。翌年には地元の人々の努力によって餌付けに成功し、白鳥たちはこの地を安心して過ごせる場所として認識するようになりました。その後、1985年(昭和60年)には「アルプス白鳥の会」という地元のボランティア団体が結成され、白鳥の保護や観察活動、さらには湖の環境保全に力を注いでいます。現在でもこの活動は続いており、訪れる人々が自然と共存する大切さを学ぶ場としても注目されています。

四季を彩る自然と観光の魅力

犀川白鳥湖は、冬の白鳥だけでなく、春には雪解けの清流が輝き、夏は青空と緑に包まれ、秋には紅葉が湖面を染めるなど、四季折々の表情を楽しむことができます。特に冬の朝、白鳥たちが静かな湖面を飛び立つ瞬間は、安曇野の澄んだ空気とともに心に残る美しさを感じさせます。自然と調和しながら生きる白鳥の姿、そしてその光景を守り続ける人々の温かい思いが、この湖をより一層特別な場所にしています。

まとめ

犀川白鳥湖は、単なる観光地ではなく、安曇野の自然と人々の優しさが織りなす命の交差点です。人造湖として生まれたこの場所が、今では多くの白鳥にとっての安らぎの地となり、訪れる人々に感動を与える存在となっています。静かな湖面に映る白鳥と北アルプスの風景は、まさに安曇野の冬を象徴する美しい一枚の絵画のようです。

Information

名称
犀川白鳥湖
(さいがわ はくちょうこ)

安曇野・白馬

長野県