長野県 > 松本・上高地・塩尻 > 番所大滝

番所大滝

(ばんどころ おおたき)

豪快な水音と自然美が響く滝

番所大滝は、長野県松本市安曇の番所地区に位置する、乗鞍高原を代表する名瀑のひとつです。落差約40メートル、幅約15メートルを誇るこの滝は、三本滝や善五郎の滝と並び「乗鞍三滝」と称され、訪れる人々をその雄大な姿で魅了しています。長野県道84号乗鞍岳線から急な遊歩道を約5分下ると、木々の間から豪快に流れ落ちる滝が姿を現します。滝見台まで届くほどの水しぶきが上がり、自然の迫力を間近に感じられるスポットです。

乗鞍火山が生んだ地形と滝の成り立ち

番所大滝は、乗鞍火山の「剣ヶ峰」付近から噴出した番所溶岩(普通輝石紫蘇輝石安山岩)によって形成された滝です。太古の時代に流れ出た溶岩は、当時この地域にあった深い谷を埋め、やがて広大な溶岩台地を作り上げました。この溶岩台地が現在の乗鞍高原です。滝の付近では、厚さ約60メートルにも及ぶ一枚岩のような溶岩層に板状節理が発達しており、その壮大な地質構造を観察することができます。

小大野川がこの溶岩の端を削り取るように流れ落ちてできたのが番所大滝です。豊富な水量を誇り、四季を通じて絶え間なく轟音を響かせながら、白い飛沫を上げて流れ落ちる様子は実に壮観です。滝の近くにはもう一つの小さな滝、番所小滝もあり、静寂の中に響く水音を聞きながら散策するのもおすすめです。

自然と調和した散策路と見どころ

滝の入口付近には、駐車場やトイレが整備され、バス停も併設されています。滝へ向かう遊歩道は短いながらもやや急な坂道で、木の根や岩肌が露出している場所もありますが、安全に整備されており、5分ほどで展望台に到着します。滝見台からは、滝壺まで一直線に落ちる水の流れを間近に望むことができ、その迫力に圧倒されます。

また、滝よりも少し上流には「千間淵(せんげんぶち)」という深い淵があり、これを見下ろす遊歩道千間淵遊歩道も人気の散策コースです。道中では、5月にヒメイチゲ、6月にイワカガミやヤマツツジ、7月にはヤグルマソウが咲き誇り、秋には紅葉したハウチワカエデやコミネカエデが美しく渓谷を彩ります。ゆっくり歩いても20分ほどで一周できるコースで、季節ごとに変わる自然美を楽しめます。

アクセスと周辺案内

アクセスはアルピコ交通バス「番所大滝」バス停が便利で、停留所のすぐ脇に駐車場があります。車で訪れる際も県道沿いに案内板があり、分かりやすく整備されています。滝の周辺には大野川小中学校や「御池」、そして少し下流には梓水神社などの見どころもあります。

番所大滝は、火山の力が形づくった地形と、清流が織りなす自然の美が融合した壮麗な滝です。その迫力と静寂が調和する光景は、乗鞍高原の大自然を象徴する存在として、多くの人々に感動を与え続けています。

Information

名称
番所大滝
(ばんどころ おおたき)

松本・上高地・塩尻

長野県