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満蒙開拓 平和記念館

(まんもう かいたく へいわ きねんかん)

満蒙開拓平和記念館は、長野県下伊那郡阿智村に位置する、歴史と平和の大切さを後世に伝えるための貴重な資料館です。旧満洲へ渡った満蒙開拓団の歴史を伝える日本で唯一の民間施設として、多くの人々が訪れています。

開館の目的と施設の特徴

この記念館は、旧満洲(中国東北部)へ入植した開拓団の苦難と現実を伝え、平和の尊さを学ぶ場として設立されました。長野県、特に下伊那地域は全国でも特に多くの移民を送り出した土地であり、その背景を伝える場の必要性から誕生した施設です。

館内には、開拓団の生活、ソ連軍侵攻後の逃避行、さらに帰国困難となった人々の資料など、多角的な展示がそろっています。また、中国残留孤児の帰国支援に尽力した阿智村の僧侶・山本慈昭に関する展示もあり、歴史の深い一面を知ることができます。

建設の歩み

満蒙開拓平和記念館の構想は2006年、地元の「飯田日中友好協会」で正式に立ち上がりました。その後、長野県や南信州広域連合からの支援を受け、地域住民や関係者による寄付活動も進められました。2013年に念願の開館を迎え、2019年には約120名を収容できるセミナー棟が新設され、より充実した学びの場として広がり続けています。

展示内容のご案内

序章:時代背景を知る

展示は8つの区分に分かれており、まず「序章」では満蒙開拓が生まれた時代背景を映像や資料を通して学ぶことができます。壁一面に映される馬耕の映像は、当時の広大な大陸の空気を感じさせてくれます。

敗戦と逃避行の記録

「敗戦と逃避行」では、ソ連軍参戦後に混乱の中を逃げ惑う開拓団の姿が地図と資料によって詳しく紹介されています。過酷な状況を克明に伝える展示は、多くの来館者の心に深い印象を残します。

記念館の活動

記念館では展示にとどまらず、中国東北部での現地調査や証言の収集など、歴史の継承に向けた活動を精力的に行っています。2014年には中国黒竜江省で目撃者への聞き取り調査を実施し、その内容は後に公開されました。

また、2016年には明仁天皇・美智子皇后(当時)が来訪され、その翌年には来訪を記念した碑が建立されました。地域と国を超えて多くの人々が歴史に向き合う契機となっています。

利用案内

開館時間・休館日

開館時間:9:30~16:30
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、第2・4水曜日、年末年始

入館料

一般600円、学生(小中高)300円。20名以上の団体は100円引きです。

交通アクセス

中央自動車道・飯田山本インターチェンジからアクセスしやすく、南信州観光の行程にも組み込みやすい立地です。

歴史の記憶を未来へ伝える場所

満蒙開拓平和記念館は、過去の出来事を学び、平和の尊さを再認識する貴重な施設です。旅行の一環として訪れても深い学びを得られ、歴史を見つめる豊かな時間を過ごすことができるでしょう。

Information

名称
満蒙開拓 平和記念館
(まんもう かいたく へいわ きねんかん)

阿智村・飯田

長野県