ていざなすは、長野県下伊那郡天龍村の神原地区で育てられてきた、地域を代表する伝統野菜です。1887年(明治20年)ごろ、田井澤久吉によって栽培が始められたとされ、名前は「田井沢なす」がなまって「ていざなす」と呼ばれるようになりました。
ていざなすの起源は明確ではありませんが、アメリカで育てられた種が元になっていると考えられています。長い間、地域内だけで消費されてきた希少なナスで、2007年には生産者が組合を結成し、「信州の伝統野菜」にも選ばれました。
一般的なナスと比べて非常に大きく、長さ25cm以上、重さ400gを超えることも珍しくありません。大きいものでは長さ30cm・重さ1kgを超えることもあります。果肉は柔らかく甘みが強く、焼きナスなどの料理で特に美味しく味わえます。また成熟すると皮が金色に見えることから「黄金のなす」とも呼ばれています。
・大きく育っても種が小さく少ない。
・果肉がとても柔らかく甘い。
・1本の木から10本ほどしか収穫できない希少性。
・収穫期は7月から11月と比較的長い。
高齢化が進む地域において、ていざなすは新たな特産品として注目され、村の直売所や特産品として広く知られるようになりました。包装袋やラベルの商標登録も行われ、地域の農業と文化を支える貴重な存在となっています。