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福徳寺(長野県 大鹿村)

(ふくとくじ)

福徳寺は、長野県下伊那郡大鹿村大河原上蔵に位置する、天台宗の由緒ある寺院です。山号は医王山と称し、 特に国の重要文化財に指定されている本堂で広く知られています。山間の静かな環境に佇む寺院は、長い歴史と文化を今に伝える貴重な存在です。

福徳寺の沿革

寺の創建は平安時代の平治2年(1160年)とされ、本尊台座に残された嘉吉4年(1444年)の墨書からその歴史が裏付けられています。 南北朝時代には、後醍醐天皇の皇子である宗良親王が大河原に滞在した際、天台宗の修法道場として大切にされてきました。 江戸時代には、老中・水野忠邦が浜松藩への移築を試みたものの、地域の人々の強い反対により現在も当地に残る貴重な文化遺産です。

文化財としての価値

福徳寺の本堂は、室町時代前期に建てられたもので、長野県内では中禅寺薬師堂に次いで古い木造建築として知られています。 建築は桁行三間・梁行三間の入母屋造で、こけら葺の屋根が美しい曲線を描き、正面両脇の片引戸など、当時の特徴的な意匠が随所に見られます。 1912年には特別保護建造物(現・重要文化財)として指定され、その価値は広く認められています。

寺院に残る仏像と文化財

寺には、長野県宝に指定される木造薬師如来坐像・阿弥陀如来坐像(平安後期)をはじめ、 村指定文化財である毘沙門天像や聖観世音菩薩像(室町時代)が安置されています。 現在は無住寺院となっていますが、かつては「福徳庵」と呼ばれ曹洞宗の寺としても地域に親しまれてきました。

アクセス

JR飯田線・伊那大島駅から自動車で約45分の場所にあり、静かな山里の風景とともに貴重な文化財を味わうことができます。 歴史ある寺院や文化財に触れたい方には、ぜひ訪れていただきたい名所です。

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福徳寺(長野県 大鹿村)
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