日本アルプスの山岳に囲まれた長野県は「神が降りる地」と呼ばれるほど美しい上高地に代表される自然の宝庫。
槍ヶ岳や霧ヶ峰など四季折々の表情を見せる名峰に加え、山々に抱かれた温泉地も多く、白骨温泉、湯田中温泉、渋温泉、野沢温泉といった名高い温泉地が点在しています。
また、長野市には「一生に一度は善光寺詣り」とうたわれた善光寺があり、松本市には国宝松本城が鎮座しています。
おやき、そばといった素朴な郷土料理が多いのも特徴的です。
長野県観光を楽しむために
日本アルプスに囲まれた長野県は、「神が降りる地」で有名な上高地に代表される美しい自然があります。
槍ヶ岳や霧ヶ峰など四季折々の表情を見せる名峰に加え、山々に抱かれた温泉地も多く、白骨温泉、上諏訪温泉、湯田中温泉、渋温泉、野沢温泉などの名高い温泉地が点在します。渋温泉の近くにある地獄谷野猿公苑では温泉に浸かる猿を見ることも!
長野・松本エリアには「一生に一度は善光寺詣り」とうたわれた善光寺や国宝松本城があり、諏訪・塩尻エリアに足を伸ばせば、諏訪大社や奈良井宿といった歴史と風情あるスポットを巡ることができます。
木曽エリアにある千畳敷カールは、星が降らんばかりの星空観賞スポットとして近年注目を浴びています。県東部の軽井沢・小諸エリアには、旧軽井沢駅舎、旧三笠ホテルなど、かつての富裕層が避暑地として作り上げたモダンな街並みが広がり、夏場のサイクリングや野鳥の森散策などゆったりとした時間を過ごすことができます。
また、県北部は厳寒・豪雪地として知られており冬場の観光にはしっかりとした防寒対策が必要です。
長野県の歴史
長野県は全都道府県の中で4番目に面積が大きく、北部・中部・南部・東部エリアによって少し異なった歴史を歩んできた過去があります。
善光寺の門前町で賑わった北部は新潟や群馬地方の影響が強く、東部は東京や埼玉地方の影響を強く受けています。また、南部はその昔、名古屋を中心とした尾張藩に属していたこともあり、東海地方の文化が根付いています。
その中でも中部は、中山道や甲州街道、千国街道などが交差する地として様々な文化を吸収していきました。
現在の県域が確定したのは1876年の長野県設置によるものですが、昔から農耕面積に乏しかった長野県には勤勉でまじめな人が多いと言われており、自身の健康への管理意識も高く、現在では日本一の長寿県としても知られています。
長野県のご当地グルメ・食文化・特産品
全域的に気温の寒暖差を生かしたそばの生産が盛んで、信州そばとして各所で食べることができます。特に戸隠エリアには優れたそば職人さんが多く、戸隠神社参拝の際に立ち寄りたい戸隠そばの名店が並びます。
また、昔から漬物や笹寿司などの保存食作りが盛んで、名産の野沢菜漬けを具にしたおやきは定番のご当地グルメになっています。さらに、長野県は海に面していないため、鮎や鯉など川魚も名物とされており、最近では独自に品種改良を加えた信州サーモンの料理を提供する飲食店も増えています。
古くから水がきれいな土地であることから銘酒の里としても知られ、日本酒や地ビール、強みである果実栽培を生かした果実酒・洋酒などを嗜むこともできます。
その他、大町市で食べられる黒部ダムカレーや伊那の名物伊那ローメン、駒ヶ根のソースカツ、長野のヤキメン、須坂のみそすき丼、佐久の安養寺ラーメン、白馬のガレットなど、各市町村で売り出しているご当地グルメも事前にチェックしておきたいところです。
松本城の歴史と特徴 松本城の起源 松本城は、戦国時代の永正年間(1504-1520年)に造られた深志城がその始まりです。現存する天守は国宝に指定されており、城跡は国の史跡としても認められています。日本に現存する12天守のうち、国宝に指定されているのは松本城を含む5城のみであり、他には姫路城、犬山城、彦根城、松江城が含まれます。松本城と姫路城の天守は、五重天守として特に有名です。 外観と建築様式 松本城の外壁は、初重から最上重まで黒漆塗りの下見板で覆われており、その黒と白のコントラストが背景に広がるアルプスの山々と見事に調和しています。松本城は、現存する12天守の中で唯一平地に築かれた城...»
北アルプスの穂高連峰を望む、標高約1,500メートルの日本有数の山岳リゾート地。 飛騨山脈南部の梓川上流の高地に広がる雄大な自然の景勝地で、中部山岳国立公園の一部であり、国の文化財(特別名勝・特別天然記念物/天然保護区域)に指定されている。 気候的に山地帯(落葉広葉樹林帯)と亜高山帯針葉樹林の境界線付近の高度に位置しているため、ブナ・ミズナラ・シナノキ・ウラジロモミ・シラビソ・トウヒなど、両者の森林の要素が混在し、更にヤナギ類やカラマツを中心とする河川林や湿原が広がるなど、豊かな植生で知られている。 1時間〜5時間程のウォーキングコースがあり、体力や年齢に応じてを選んで散策できる。 冬...»
善光寺は、長野県長野市元善町にある無宗派の単立仏教寺院です。創建は西暦644年と伝わり、日本の仏教が諸宗派に分かれる以前から存在する歴史ある寺院です。江戸時代には「一生に一度は善光寺詣り」と語り継がれ、多くの参拝者を集めました。...»
全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社。旧称は「諏訪神社」で「お諏訪さま」「諏訪大明神」等とも呼ばれる。日本最古の神社の1つとされるほど古くから存在しており、信濃国の一宮。 社殿の四隅に御柱と呼ぶ4本のモミの木柱が建てられているほか、社殿の配置にも独特の形を備えている。社殿は華美な装飾・塗装はなされず、全て素木造で、多数が重要文化財に指定されている。 諏訪湖を挟んで南岸に上社、北岸に下社があり、上社には本宮と前宮、下社には秋宮と春宮が鎮座している。社格に序列はない。 上社は、本宮・前宮からなり、下社と異なり二宮は古くは本社・摂社という関係だった。狩猟民族的な性格を有している。 かつ...»
白糸を無数に垂らしたように幾条もの清水が流れ落ちる滝。 駐車場から清流の湯川に沿った遊歩道を150メートル歩くと、緩やかなカーブを描きながら70メートルもの幅で、水がベールのように流れ落ちる美しい景色が現われる。 上流に川が存在せず、浅間山の伏流水が岩盤の間から湧き出して滝となっているため、概ね流量は一定で雨の後でも水が濁らず、千曲川の支流のひとつである湯川へ流れ出る。 標高1260メートルに位置し、落差は3メートル余り。浅間山に降った雨が6年かけて地下水として湧水となり流れ出ているといわれていて、岩肌から水が染み出ている様子が身近に観察できる。 周囲を覆う木立との対比も美しく、春は新...»
世界で唯一の野生のニホンザルが温泉で入浴を楽しむ姿を間近で観察できる施設。 志賀高原を源とする横湯川の渓谷にある地獄谷温泉の一番奥にあり、100頭以上のサルの群れが付近に生息している。 寒い時にサルが専用の露天風呂につかり体を温めるユーモラスな光景が特に人気。 サルの仲間の多くは熱帯・亜熱帯地域に生息しており、冬場に温泉に入るニホンザルの姿は海外でスノーモンキー(snow monkey)と呼ばれ非常に有名。 海外のメディアで紹介されることもしばしばあり、不便な道のりにもかかわらず国外から多くの観光客が訪れている。 猿と人間の共生を観光客に見せることを徹底して、半野生状態であるため、サ...»
江戸と京都を結ぶ街道「中山道」を通る多くの旅人で栄えた宿場町。 中山道六十九次の34番目の宿場で、木曽十一宿の中で最も栄え、奈良井千軒と謳われた。 木曽路11宿の中で最も標高が高い900メートル台の位置にあたり、街区は上町・中町・下町の3つから構成されている。 杉玉を掲げた酒屋、旅籠の軒灯り、張り出した軒先の造りが特徴的な千本格子の家々が並び、ノスタルジックな雰囲気。 宿場内には民宿や旅館などの宿泊施設、林の中の古民家カフェテラス、木曽の生活・暮らしを学べる民俗資料館など、見どころ満載。 総檜造りの太鼓橋「木曽の大橋」は、毎年4月上旬から11月上旬の日没後にライトアップされ、幻想的な...»
江戸と京を結んでいた中山道42番目の宿場。日本で初めて町並保存に取り組んだ妻籠宿は、街道沿いに江戸時代の家並が残り、当時の雰囲気を味わえる。国の重要伝統的建造物群保存地区の最初の選定地の一つに選ばれた。町には電柱がなく、どこか懐かしく、落ち着く雰囲気。 南木曽町博物館」は、忠実に復元された「本陣(諸大名らが宿所とした幕府公認の旅館)」・ 妻籠宿本陣小説家である島崎藤村が本陣、庄屋を兼ね勤めた建物で、島崎藤村の母の生家でもある。明治時代に取り壊されたが、江戸時代後期の間取図を元に復元された。 脇本陣 奥谷(おくや)1877年竣工の当時の粋が集まった総檜造りの堂々たる屋敷。問屋を勤めた林家の...»
海抜759メートル、周囲約15.9kmある長野県で最大の湖。湖畔は公園やジョギングロードが整備され、湖上ではカヌーやワカサギ釣り、遊覧船、水陸両用観光バスなどが楽しめる。 諏訪湖祭湖上花火大会が8月15日に諏訪湖上で繰り広げられ、日本屈指の打ち上げ数の花火が夜空を彩る。 周辺には「諏訪神社」の総本社や、映画のロケ地で有名な「立石公園」があり、美術館や博物館も数多く点在。 全面氷結かつては毎年のように厚い氷が湖面をおおい、戦前には氷上での戦車の走行や航空機の離着陸の訓練まで行われていた。ワカサギの穴釣りをはじめ、アイススケートなども行われていたが、近年は全面氷結の頻度が減少していて氷も薄く...»
霊山・戸隠山の麓を中心に五社から成り、現在の奥社の創建は紀元前210年とも言われている。 奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社があり、戸隠古道を通って五社巡りができる。 創建は伝承で、この地の地主神である九頭龍大神が、天手力雄命を迎え入れたといわれている。 霊場平安時代から天台密教や真言密教と神道とが習合した神仏混淆の戸隠山勧修院顕光寺となり、霊場として全国にその名を知られた。 比叡山(延暦寺)、高野山(金剛峯寺)と並ぶ山岳修験者の聖地として「三千坊三山」と呼ばれるほど宿坊が立ち並び、多くの修験者を集めた。 江戸時代には徳川家康の手厚い保護を受け、山中を門前町として整備。奥...»
奈良時代に発見されたと伝えられ、湯田中渋温泉郷に含まれる温泉地。旅館35軒と外湯9ヵ所に対し、源泉の本数は37ヶ所にも及ぶ。 いずれの源泉も高温で60〜90°Cぐらいあり、源泉により各々泉質と効能が異なる。 川沿いに並ぶ木造の建物と石畳で整備された温泉街は浴衣と下駄が良く似合う。 開湯伝説によれば、1300年前に仏教僧の行基が発見したとされる。 戦国時代には数多く存在する武田信玄の隠し湯のひとつだった。武田信玄の寄進によって温泉寺が開かれ、川中島の戦いの折には傷ついた兵士を療養させた場所でもある。 江戸時代には、佐久間象山、小林一茶、葛飾北斎などの文人がこの地を訪れた。 九湯めぐり...»
上高地の梓川に架かる木製の吊橋。穂高岳、焼岳などの山々と梓川を望む絶景を望む、上高地のシンボル。 全長37メートル、幅3.1メートル、長さ36.6メートルのカラマツ製の橋で、1891年に初めて橋が架けられた。中部山岳国立公園内の標高約1,500メートルに位置する。 小説家である芥川龍之介が1927年に出版した小説『河童』の中で、河童橋が登場しており、名作文学のゆかりの地として知られている。 上高地バスターミナルから徒歩5分の観光しやすい距離にあり、観光地として有名なスポットになっているため、観光客が絶えない。 ケショウヤナギの巨木が周辺の河畔に群生している。 河童橋という名前の由来は...»
乗鞍岳の東山山麓、標高1100〜1800メートルにかけて広がる、夏でも冷涼な高原。 カラマツやシラカバの美しい樹林につつまれ、どこかのどかで明るいスイスのイメージが広がり、夏は避暑、夏から秋にかけては登山、冬はスキーを目的とする観光客が多く訪れる。 旅館・ペンション・民宿など合わせて100以上の宿泊施設があり、レストラン・そば店・お土産屋・レンタルスキーなども多い。 自然が豊富で多様な動植物が生息する。運がよければ特別天然記念物のニホンカモシカが見られる。複数の温泉が湧出している。 乗鞍高原遊歩道乗鞍自然保護センターを中心に、「一の瀬園地周遊コース」「善五郎の滝・牛留池コース」「番所大...»
上高地の景勝地として親しまれている池で、活火山である焼岳が1915年に噴火し、泥流によって梓川が堰き止められて形成された。 池には立ち枯れの木々があり、穂高連峰と枯木が湖面に写る景観は上高地ならでは。国の特別名勝・特別天然記念物に指定されている。 上流から土砂が流入して堆積して、徐々に浅くなってきている。大正池とは 大正池(たいしょういけ)は、長野県松本市安曇の上高地に位置する湖で、1915年(大正4年)の焼岳の噴火によって梓川がせき止められたことで形成されました。そのため、「大正」という元号にちなんで名付けられました。大正池は、標高約1500メートルの高地にあり、上高地の玄関口とし...»
世界最大級の166人乗りのロープウェイで雲の中を切り抜け、標高1770メートルの竜王山の山頂へ。そこには広がる大パノラマ。眼下に北アルプスや妙高山までもが一望できる。 夏は高山植物や様々な自然と触れ合える場所として、竜王湿原は人気の高い観光地。条件が合えば眼下に広がる雲海が見られる。 夕方になると同じ目線に沈む夕陽が見ることができ、サンセットと雲海が重なると、空の色はまさに幻想的。 SORA terrace cafeではソファ席や、大きな窓のあるウィンドウシートなど、くつろげる席。雲海パイ包みスープや、雲をイメージしたふわふわの雲海マシュマロなど、オリジナルメニューを景色とともに楽しめる...»
北アルプス・乗鞍岳の山麓(標高1400メートルほど)の湯川の谷間にある静かな温泉郷。絹のような肌触りで、乳白色の湯として知られている。 温泉は600年以上の歴史があるといわれ、胃腸病、神経症、婦人病、慢性疲労などに効能があり、その昔「三日入ると三年は風邪をひかない」と言われた。 湯量が豊富で、白骨温泉はどこの施設も100%源泉掛け流し。湯宿はそれぞれ源泉を持ち、泉質も微妙に異なる。 上高地や乗鞍高原がある中部山岳国立公園区域内にあり、国民保養温泉地にも指定されている。 乳白色の湯は飲泉もでき、胃腸病や婦人病、神経ストレスなどに効果があると言われている。 泉質は単純硫化水素泉で、湧出時...»
世界的に有名な江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎の肉筆画を鑑賞できる美術館。 画狂人・葛飾北斎は転居の多さが有名で93回に上るとされ、長野県小布施町は、83歳にして長期逗留し、70年に及ぶ画業の集大成をはかった地。 葛飾北斎が小布施の逗留時に町組の依頼に応えて描いた上町・東町祭屋台の竜と鳳凰の二面の天井画を見ることができる。 全部で5つに分かれた展示室で肉筆画約40点、映像による作品鑑賞システムや版画など全体で約100点、また浮世絵関連の書籍約3000点を所蔵・展示する。 葛飾北斎の作品は、日本開国と共に日本美術が輸出され、フィンセント・ファン・ゴッホ、エドガー・ドガなど多くの芸術家に多...»
生涯にわたって様々な子どもの表情を描き続けた絵本画家いわさきちひろと世界の絵本画家の作品を展示する世界最大規模の絵本美術館。 いわさきちひろの代表作や絵本の原画、素描、スケッチのほか、アジア・ヨーロッパ・アメリカなど世界各国の絵本画家の作品も展示。 木のぬくもりが感じられる館内には、自由に約3000冊の絵本を読むことができる図書室、子どもが創造性を発揮して楽しめる子供の部屋、ちょっとひと休みできる寝椅子、オープンテラスのあるカフェや、ミュージアムショップがある。 建物の周囲には約53,500平方メートルもの公園が広がり、『窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子著)の世界を再現したトットちゃん広...»
世界最大級の166人乗りのロープウェイで雲の中を切り抜け、標高1770メートルの竜王山の山頂への8分間の空の旅。そこには広がる大パノラマ。眼下に北アルプスや妙高山までもが一望できる。 夏は高山植物や様々な自然と触れ合える場所として、竜王湿原は人気の高い観光地。条件が合えば眼下に広がる雲海が見られる。 夕方になると同じ目線に沈む夕陽が見ることができ、サンセットと雲海が重なると、空の色はまさに幻想的。 山頂にはSORA terraceがあり、SORA terrace cafeではソファ席や、大きな窓のあるウィンドウシートなど、くつろげる席。雲海パイ包みスープや、雲をイメージしたふわふわの雲海...»
八ヶ岳連峰を望む標高1416メートルの位置にある周囲約3.8キロメートル、面積約36ヘクタールの湖。湖畔にはレジャーランドや美術館、日帰り温泉施設、スキー場、ホテル、ショップが点在していて、リゾート地となっている。 農業用水を確保するため建設された人工の温水ため池で、1946年に竣工した。白樺湖がある池の平は、もともとシラカバやカラマツ、アシなどの植物が茂る、音無川源流の静かな高層湿原。山々に囲まれた高原の中、四季それぞれに美しい白樺林に囲まれている。概要 白樺湖(しらかばこ)は、長野県茅野市と佐久市にまたがる人工湖で、標高1,416メートルの高原地帯に位置しています。白樺に囲まれた美...»
上高地の奥側にある穂高神社奥宮の境内の神域であり、古くは「鏡池」「神池」とも呼ばれる池。 河童橋から梓川を上流に登っていき、1時間ほどで到着する。 一之池と二之池の、大小2つからなり、池ではイワナ、マガモ、オシドリなどが見られる。 針葉樹林に囲まれ、周辺を鏡のように映す湖面は、まさに神秘的。朱に染まる早朝や夕方の景色は特に荘厳な雰囲気がただよう。 明神岳で土砂崩れが起き、梓川支流の沢がふさがれてできた。かつては三の池もあったが、土砂災害により消失。 池のほとりに穂高神社の奥宮が鎮座する。明神付近は古くから神聖な場所とされ、神合地、神垣内、神河内などとも呼ばれていた。神社境内の池のため...»
開湯の歴史は古く7世紀。俳人の小林一茶はこの地を愛し多くの作品を残した。 湯田中、新湯田中、星川、穂波、安代と5つの地区に分かれており、それぞれの地区にたくさんの源泉があり、源泉ごとに泉質も効能も違うので様々な温泉を楽しむことができる。 大型の旅館から家族経営で昔ながらの小規模旅館など約40軒ほど宿泊施設があり、みやげ物屋や飲食店などが点在している。 僧の智由により発見された温泉で「養遐齢(ようかれい)」と名づけた。現在も同位置にある共同浴場の大湯であり、智由は温泉を鎮護するために大湯の東方に弥勒石仏を建立した。 遐齢とは長命長寿のことで、養遐齢は病を癒し、心を爽やかにして、健康で長生...»
総本社としての歴史 諏訪大社 上社 前宮は、全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社であり、その歴史は非常に古く、旧称は「諏訪神社」とされています。「お諏訪さま」や「諏訪大明神」などの愛称で親しまれ、日本最古の神社の一つとして、その存在感を誇示してきました。また、信濃国の一宮としても知られ、地域の信仰と深く結びついています。 独特な社殿の特徴 諏訪大社 上社 前宮の社殿は、他の神社とは一線を画す独自の特徴を持っています。社殿の四隅には「御柱」と呼ばれる4本のモミの木柱が建てられ、この配置が神聖な空間を創り出しています。さらに、社殿の建築様式は非常にシンプルで、華美な装飾や塗装は施されて...»
諏訪大社の総本社としての歴史 諏訪大社 下社 春宮は、全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社として、長い歴史を持つ神社です。旧称は「諏訪神社」とされ、「お諏訪さま」や「諏訪大明神」とも呼ばれています。日本最古の神社の一つとして、古くから地域の信仰の中心であり、信濃国の一宮でもあります。この神社は、長い歴史の中で多くの信仰を集め、地域の文化や風習にも深く根付いています。 特徴的な社殿と建築様式 諏訪大社 下社 春宮の社殿は、独特な配置と構造を持っています。社殿の四隅には「御柱」と呼ばれる4本のモミの木柱が建てられており、この配置が神社の神聖さを一層引き立てています。また、社殿は華美な装...»
諏訪大社 下社 秋宮は、全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社として、日本各地に広がる信仰の中心となっています。旧称は「諏訪神社」とされ、「お諏訪さま」や「諏訪大明神」とも呼ばれるこの神社は、日本最古の神社の一つとしての歴史を誇り、信濃国の一宮として古くからその名を知られています。この神社は、その長い歴史の中で、多くの人々に崇拝され、地域の信仰や文化の中核を成してきました。 秋宮の独特な社殿 諏訪大社 下社 秋宮の社殿は、その独特な構造と配置で知られています。社殿の四隅には「御柱」と呼ばれる4本のモミの木柱が立てられており、この配置は神社の神聖さを強く象徴しています。また、社殿は華美な...»
立山黒部アルペンルートは、信州の大町にある扇沢駅から、日本海に面する富山県の立山駅までを結ぶ全長37.2kmの山岳観光ルートです。このルートは北アルプスを横断し、世界有数の壮大なスケールを誇る山岳観光地として、多くの観光客に親しまれています。 ルートの中には、標高差が大きく、その風景や移動手段の多様さから、多くの人々にとって忘れられない旅の体験を提供しています。 高低差と多彩な交通手段 立山黒部アルペンルートは、立山駅から扇沢駅までの直線距離は約25kmですが、その間に1,975メートルもの高低差があります。このルート内には、立山連峰の美しい景観を楽しめる立山ロープウェイや、全線がトンネ...»
軽井沢の豊かな自然の中にある、木の温もりを感じる三角形の建物が特徴的な教会。毎週末の礼拝では、クワイヤによるパワフルなゴスペルの合唱が披露される。 隣接の星野リゾート軽井沢エリアと共にクリスマスなどイベントを行っていてキャンドルに灯をともす「クリスマスキャンドルナイト」が開催され、聖なる夜をロマンチックに演出する。 日本有数のリゾート地である軽井沢は、キリスト教が息づく町でもあり、教会の数がとても多い。 軽井沢高原教会は、1921年に「芸術自由教育講習会」が星野温泉敷地内の材木小屋で開かれたのが原点。 芸術自由教育講習会には作家・キリスト教思想家の内村鑑三、詩人の北原白秋、小説家の島崎...»
御嶽山は、標高3,067メートルの火山で、日本において富士山に次いで2番目に高い独立峰として知られています。この火山は、四季を通じてハイキングや登山、ウィンタースポーツなどを楽しむ多くの自然愛好者に親しまれています。また、御嶽山は日本百名山、新日本百名山、そして花の百名山のひとつにも選ばれ、その美しい自然環境は広く認識されています。 地理と特徴 山の形状と広がり 御嶽山は、南北約3.5kmにわたる台形型の山頂部を持つ特異な地形を特徴としています。その広大な裾野は、長野県木曽郡木曽町・王滝村と岐阜県下呂市・高山市にまたがっています。山頂には5つの火口湖が点在しており、それぞれ一ノ池から五ノ...»
自然と芸術が融合する広大な公園 安曇野ちひろ公園は、のどかな田園風景と北アルプスを望む約53,500平方メートルの広大な公園です。この広場では、豊かな自然に囲まれながら、様々なアートや体験が楽しめます。園内には、黒柳徹子のエッセー『窓ぎわのトットちゃん』の世界を体感できる「トットちゃん広場」や、チェコの絵本画家クヴィエタ・パツォウスカーのデザインによる「パツォウスカーの庭」などがあり、子どもから大人まで一日をゆっくりと楽しめる場所となっています。 トットちゃん広場 「トットちゃん広場」では、黒柳徹子のエッセー『窓ぎわのトットちゃん』に登場する車両校舎が再現されています。ここでは、1980...»
高島城はかつて「諏訪の浮城」と呼ばれ、その堅固さから難攻不落の城として知られていました。諏訪湖に突き出た水城で、その独特な立地から日本三大湖城の一つに数えられており、城の歴史的価値は非常に高いです。 高島城の築城と構造 この城は1592年から1598年にかけて、諏訪湖畔に築かれました。総石垣造りで、8棟の櫓、6棟の門、3重の天守などが整然と配置され、近世城郭としての体裁が整えられました。当時の最新技術が駆使され、軟弱な地盤に適応するために木材を筏状に組み、その上に石を積むという工夫が施されました。天守は独立式望楼型の3重5階で、各所に華頭窓が使用され、屋根には瓦ではなく、檜の薄い板を使った...»
標高2,000メートル以上の高冷地に位置し、広大な4万坪の敷地に草原が広がる屋外に現代彫刻をレイアウトした屋外彫刻美術館です。 四季折々の景色を望む360度の大パノラマが広がる高原に、国内外の著名なアーティストたちが創り出した約350点の現代彫刻が常時展示されています。 夏になると、美ヶ原高原固有の高山植物が展示場一帯に花を咲かせ、ハイキング気分でアート散策を楽しむことができます。 さらに、室内展示場にはギャラリーやこども美術館もあり、様々な現代アートを楽しむことができます。 標高2,000メートルの絶景の地として知られている美ヶ原高原の東側にあり、道の駅美ヶ原高原にも隣接しています。...»
美ヶ原高原にある道の駅「美ヶ原高原」は標高2000メートルに位置していて、日本一高い場所にある道の駅です。 北アルプスや佐久平浅間山方面の素晴らしい景色が広がり、時には雲海も体験できるかもしれません。 美ヶ原高原美術館に隣接しており、美術館の入口があります。芸術鑑賞を楽しんだ後は展望レストランや広い売店でゆっくりと過ごすことができます。 ショッピングモールでは、採れたての果物など信州の特産品(ワイン、地ビール、野沢菜、おやき、チーズ)やお菓子からアートグッズまで、幅広い品揃えで販売されています。 美術館に隣接しているためアートグッズの品揃えが豊富で、特に絵葉書の種類が多いのが特徴で、世...»
八ヶ岳中信高原国定公園の北西部に広がる、長野県松本市、上田市、小県郡長和町にまたがる高原です。日本百名山にも選ばれています。 美ヶ原高原は八ヶ岳中信高原国定公園の最北部に位置し、山頂一帯が標高2000m、面積600haにわたる日本一広い高原台地です。 夏にはのどかな壮大な草原の風景が広がります。牛たちがのんびりと草を食み、可憐な花々が風に揺れる様子は、まさに絵になる風景です。 ここは樹木・昆虫・野鳥の宝庫として知られており、多くの蝶や野鳥が訪れる人々の目を楽しませてくれます。 また、春・夏・秋と季節ごとに色とりどりの草花が咲き乱れ、約200種類の高山植物が見られることから、「花の百名山...»
温泉街は松本市の郊外、美ヶ原の山麓である標高800メートルに位置し、温泉街が広がっています。美ヶ原高原とは直線距離で数キロ離れています。 歴史ある温泉街で、古くからの町並みが残っています。共同浴場は「白糸の湯」が存在しています。 歴史 美ヶ原温泉の歴史は古く、奈良時代にはすでに開湯されていました。日本書紀にも奈良時代初め「束間の温湯」という、現在の美ヶ原温泉と推定される温泉に天武天皇が訪れたという記録があります。 安土桃山時代から江戸時代には松本藩の歴代城主たちの保養地として利用され、御殿湯である入浴施設「山辺茶屋」が設置されていたとされます。 湯治客の増加に応じて宿泊施設も増え、明...»
高原の絶景を楽しめる無料の観光山岳道路です。特に夏のドライブは最適で、美しい高山植物が咲き誇る風景が広がります。 長野県の茅野市街から上田市の美ヶ原高原に至る全長約76キロメートルのドライブルートです。ビーナスラインを車で走ると約1時間30分で美ヶ原高原まで到着します。 途中には見晴らしの良い展望エリアや遊歩道、美術館、道の駅などがあり、見所はたくさんあります。 ビーナスラインの名前は、沿道にある蓼科山の山容が女神に例えられたことに由来しています。ビーナスラインは、蓼科有料道路と霧ヶ峰有料道路を併せて呼ばれる愛称であり、無料開放後も継続して使用されています。 大規模観光道路 もともと...»
信州(長野県)のほぼ中央、松本市の北東部にある温泉地で、松本の奥座敷として知られています。西には北アルプスの山々を眺めることができます。 松本城や城下町の散策に車で10分、安曇野などへの観光拠点にもなります。 長野県内の温泉の中でもトップレベルの湯量を誇り、源泉の温度が42〜52.3度のため、完全掛け流しで入れる宿が多い特徴があります。 源泉として第1号源泉、第2号源泉、第4号源泉、東北源泉、山田源泉、大下源泉、鷹の湯源泉の7カ所が利用されています。 また、未利用の源泉も温泉街中心から南東約300メートルの山林内に自噴しています。 泉質はアルカリ性単純温泉。温泉のほとんどは無色無臭で...»
「戸隠そば」とは長野県長野市戸隠のそばを指し、挽きぐるみのそば粉を使うこと、ぼっち盛り(蹄状に小分けにしたもの)であること、薬味には戸隠大根を使うこと、添え物のてんぷらには地元の山菜が使われていること、といったいくつもの決まりがあり、それらをクリアして初めて「戸隠そば」を名乗ることが出来る。戸隠は、各家庭にそば打ち名人がいるといわれるほど、住民とそばのつながりが深く、それゆえに「戸隠そば」へのこだわりも強くなり、先にいったいくつもの決まりが出来たものと思われる。...»
そば粉と小麦粉を混ぜ、水を加えて、水回し(水をまんべんなくいきわたらせる)、こね、のばし、切りという工程を経て作るそば。一般にそば粉が40%以上使われているもののみが信州そばを名乗れる。そばは高冷地が栽培に適しており、その条件を満たす信州は昔からそばの名産地として知られていた。現在でも長野県各地でそば祭りが開かれるなど親しまれており、その中でも松本そば祭りは3日間の総来場者数は約15万人と好評を博している。...»
中央アルプスと南アルプスの山々に挟まれた、長野県の伊那市は、天竜川が流れる自然の恵み豊かな町。そこの名物”ローメン”は、マトン(羊肉)などの肉類と野菜を炒め、太めの中華麺を蒸したものを加えた独特の麺料理だ。昭和20年代後半に、中華料理店の主人が考案したといわれており、当時は”炒肉麺(チャーローメン)”と呼ばれたが、それが変化して「ローメン」になったという。それから半世紀を経て、伊那の食文化に浸透し、現在ではローメン扱う店も多い。ローメンには、ラーメン風のものとソース焼きそば風の2種類があるようだ。 ローメンは、長野県の伊那地方で生まれた独特な麺料理で、羊肉と野菜を炒めて蒸した太めの中華麺を使...»
信越地方を代表する野菜と言えば“野沢菜”。別名“信州菜”とも呼ばれ、長野県の野沢温泉周辺では、定番となっている“野沢菜漬け”の材料となる野菜だ。もともとは“蕪菜(かぶな)”という名称だったが、野沢温泉に根付き、その地名から“野沢菜”と呼ばれるようになった。シャクシャクとした食感と白飯との相性が抜群の野沢菜漬けのイメージが強いが、種蒔き後、一番最初に間引きしたものを茹でておひたしにしたり、簡単に浅漬けにしたり、野沢菜漬けの過程で、取り出して炒めたり、酒粕煮にしたりなど、楽しみ方も様々だ。 ノザワナ(野沢菜)は、アブラナ科アブラナ属に属する二年生の植物です。この野菜は長野県の下高井郡野沢温泉村を...»
地元「駒ヶ根産」にこだわった食材と、特製のソースを使ったかつ丼。かつ丼というと、普通煮かつを卵でとじたものを思い浮かべるが、このかつ丼はソースで味付けをしたもので、かつ丼「元祖」ともいわれている。発祥は、大正10年に早稲田高等学院生中西敬二郎氏らが考案したといわれ、周囲の食堂で学生をターゲットとしたメニューとして出され、そこから全国へと広まっていったといわれる。ご飯とかつの間にキャベツがあるので、肉料理特有のもったりとした重量感や、胃がもたれるようなしつこさが軽減され、アッサリと食べられる。また隣の伊那市でも「ソースカツ丼」が盛んであり60年以上続く老舗では「元祖ソースカツ丼」といわれ伊那の人...»
長野県の伊那谷は内陸にあることから馬による荷送りが盛んで、老いて働けなくなった馬を食べる習慣がつき、古くから馬肉料理に親しんできた。馬肉料理の代表的は馬刺しで、おろし生姜またはおろしニンニクと、醤油で食べる。とろっとした舌触りはまさに絶品で、栄養価も高い。牛豚鶏などよりも低カロリー・低脂肪・低コレステロール・高たんぱく質で、カルシウムも牛肉や豚肉の3倍。鉄分はほうれん草・ひじきより豊富で、豚肉の4倍・鶏肉の10倍はあるという。...»
長野県の小布施は栗の名産地として知られ、「甲州ぶどうに紀州のみかん、栗は信州小布施栗」とうたわれたほど。水はけの良い扇状地、酸性の強い土壌といった条件が、栗の栽培に適していることから、古くは、室町時代より栗の栽培が盛んに行われ、江戸時代には“ご献上栗”と呼ばれる年貢栗として幕府に献上されていた。 その名高い小布施の栗で作られた“栗おこわ”は、栗本来のほんのりとした甘さが絶妙の塩加減により引き立てられ、ホクホクした食感とともに楽しめる。弾力のあるもち米との相性も抜群だ。...»
下伊那郡の最北端に位置する松川町。りんごや梨といった果樹栽培が盛んで、採れたりんごや梅を糧に育てられた黒豚は、独特の甘さが美味!松川町産のごぼうとのご当地コラボで、「ごぼとん丼」が生まれた。中華料理屋、割烹料理屋、喫茶店、居酒屋など、提供してくれる店は実に多様。余計な油分を落としてさっぱりと仕上げたもの、黒砂糖やりんごジュースで豚を煮込んだもの、わさびを添えてアクセントを効かせたものなど、松川町ならではの味とバリエーションが、「ごぼとん丼」には秘められている。...»
塩いかは、長野県で古くから伝わる保存食の1つで、長野県内では一般的な食材。信州のほかに、岐阜の一部地域などにもあるらしいが、もともと冷蔵・冷凍などがない昔から「保存食」として食べられ、海産物に乏しい長野県で重宝されたようだ。食べ方はまず、塩抜きして輪切りで、あるいはきゅうりなどとあえたりするのが、一般的。他にも茹でた野菜に塩いかを入れて作ったあんをかけたり、工夫次第で色々な使い方ができる便利な食材。...»
飯島町名物・さくら丼とは、上質なさくら肉(馬肉)を使った親しみやすい丼料理のこと。品質の高い馬肉は桜色をしているというところからさくら肉と呼ばれている。フランスでは日常的に食されており、赤み肉は鶏ささみと同等の低カロリーなうえに、グリコーゲンや良質の動物性タンパク質が多く含まれるヘルシーメニューということで、女性にも人気がある。かの武田信玄の時代から優秀な馬の産地として名高く、江戸時代は三河方面へつながる町沿いの伊那街道(三州街道)を中馬が走っていた飯島町。海がない信州では当時、動物性タンパク源を得られる食品としても貴重な存在だった。...»
笹寿司は、飯山市の郷土料理のひとつで、戦国時代から伝わる野趣豊かな押しずし。かつて信越国境の富倉地区の人々が川中島と春日山を往復する上杉謙信に送った野戦食だともいわれる。謙信は戦時にこの笹寿しを携帯して保存食として食べていたとされ、別名「謙信ずし」とも呼ばれる。ゼンマイ、大根の味噌漬けなど好みの山菜を刻んで炒め、甘辛く味付け、笹に酢飯と具をのせ、錦糸玉子と紅しょうが、くるみを飾る。箸を使わずに食べる野趣豊かなご馳走。当地方では、お祝い事があると笹寿司を作ってもてなす習慣がある伝統の味。...»
そば粉100%の十割そばで、つなぎにヤマゴボウ(オヤマボクチ等)の茸毛(葉の繊維)が使われているそば。富倉は雪深い土地で、二毛作で麦が作れず小麦粉がなかったため、代わりにヤマゴボウが使われるようになったようだ。茸毛をそばに使うためには、ヤマゴボウの葉を揉んでは干すという作業を何度も繰り返さなければならず、雪で農作業ができない冬の間に行われているとのこと。それだけの手間と長い時間をかけて作られた「富倉そば」は他に類をみない強いコシを持ち、のど越しのつるつる感が堪らない逸品に仕上がっている。...»
つなぎに塩ではなく納豆の糸を使い、地元の卵で練りこむという独自の製法で作られたうどん。なめらかなのど越しとコシの強さが自慢で、ゆでたあとに冷やすことで納豆の匂いを抑え、納豆が苦手な人でもおいしく食べられるようになっている。塩を一切使っていないため、乳幼児の離乳食や食事制限で塩を制限されている人にも人気がある。ちなみに”おざんざ”とは、元々長いものを指す「長々(おさおさ)」という言葉。それが「ざざ」「おざざ」と訛化し、おざんざになったようだ。...»
アルプスサーモンは、ニジマスとブラウントラウトを交配で誕生した“信州サーモン”に似ていますが、ニジマス同士のかけ合わせから生まれました。三対の染色体を持っていて、大きくなっても成熟しないため、脂がしっかり乗っていて若々しく大きいのが特徴です。そのため、焼いても、揚げても、炒めても、もちろん生でも美味しく食べることができます。サーモン特有の臭みがないうえに色合いが鮮やかです。...»
高森町内の飲食店有志によって、純伊那谷産であるアルプスサーモンの鮮やかな赤みが、当町の特産品である「市田柿」の色を連想させることから考案した、高森町のご当地どんぶり。 アルプスサーモンは、ニジマスとブラウントラウトを交配で誕生した“信州サーモン”に似ていますが、ニジマス同士のかけ合わせから生まれました。三対の染色体を持っていて、大きくなっても成熟しないため、脂がしっかり乗っていて若々しく大きいのが特徴です。そのため、焼いても、揚げても、炒めても、もちろん生でも美味しく食べることができます。...»
信州サーモンは、ニジマスとブラウントラウトを交配させた、信州独自の新品種の信州ブランド魚。長野県水産試験場が開発した養殖専用の品種で、平成16年4月26日付けで承認された。体色が銀色で美しく、サーモンのような鮮やかで美しい紅色の身が特徴。ニジマスに比べて肉のきめが細かく、肉厚で、豊かな味わいがある。卵をもたないため、産卵に要するエネルギーはそのままうまみとなり、いつでもおいしく食べられることができる。...»
山に囲まれた地域特性から、かつて遠山郷は綿羊飼育が盛んで最盛期には村で150頭もの綿羊が飼育されていた。それゆえ、長野県は、北海道に次ぐジンギスカン大国といわれている。さらに、南信州(飯田・下伊那地域)は、 人口1万人あたりの焼肉店の数が日本一多い土地だとも言われている。 また、山に囲まれた地域特性から、マトンや牛、豚、鶏だけではなく、馬、イノシシ、鹿、熊など、様々な食肉文化がある地域である。それら多様な肉を遠山独自の味噌ダレで食べる焼肉を“遠山ジンギス”と総称しています。...»
信州サーモンは、ニジマスとブラウントラウトを交配させた、信州独自の新品種の信州ブランド魚。長野県水産試験場が開発した養殖専用の品種で、平成16年4月26日付けで承認された。体色が銀色で美しく、サーモンのような鮮やかで美しい紅色の身が特徴。ニジマスに比べて肉のきめが細かく、肉厚で、豊かな味わいがある。卵をもたないため、産卵に要するエネルギーはそのままうまみとなり、いつでもおいしく食べられることができる。...»
朴葉の殺菌力を生かし、木曽谷と下伊那南部の山村では、朴葉飯、朴葉強飯、朴葉結び、朴葉寿司、朴葉巻などがつくられた。作る家庭は少なくなったが、朴葉巻・朴葉餅は端午の節供の行事食として伝承され、木曽路の菓子屋さんでその時期に製造販売されている。 深い山々で育まれた伝統のお菓子!ちまき、柏餅に並ぶ「朴葉巻」 お餅で餡を包み、朴葉でくるんで蒸しあげた和菓子。蒸し上げることで朴葉の芳しい香りがお餅に移り、朴葉の抗菌作用により日持ちの良いことが特徴だ。餡はつぶ餡をはじめ、こし餡、みそくるみ餡など存在する。ひと口かじると、素朴な味わいと山の香りがひろがる。 【歴史・由来】木曽谷と下伊那南部の山村を中心...»
「柚餅子」は、味噌、米粉、うどん粉、砂糖、クルミなどを混ぜ、柚子の実の汁を加えてこねて蒸した菓子で、ゆびしともいう。柚子は日本に栽培されている柑橘類の中では最も寒さに強いので、温州蜜柑よりも広範囲で作られている。したがって、柚子を用いる柚餅子という和菓子は全国で作られている。長野県においては、照葉樹林地帯である下伊那郡南部において柚子が栽培されており、これを素材とした独自の柚餅子生産が続けられてきた。...»
信州には海がない、すしの材料となる魚、特に保存のきく塩サバは貴重であった。飯田市伊豆木では、地元の伊豆木八幡宮の秋祭りに鯖鮨を供えていた事から、すし料理が行事食・ハレの食として発達し、特色のある貴重なすし文化を残している。岡崎から伊豆木に至る「鯖街道」は、塩漬けしたサバを運んだ輸送ルートにつけられた名称である。...»
蕎麦粉を使った料理だが、麺としてではなく、蕎麦粉に熱湯を加えるか水を加えて加熱し、箸などですぐかき混ぜることで粘りを出して塊状とする点に特徴がある『そばがき』。箸で少しずつちぎりながら、そばつゆや醤油をつけて食べる。信州山ノ内町・栄村の「はやそば(早蕎麦)」や長野県松本市周辺の「そばがき汁粉」が有名である。調理方法として、蕎麦粉に熱湯をかけて混ぜ、粘りがでた状態のものを食べる「椀がき」と、小鍋に蕎麦粉と水を合せコンロで加熱しながら練る「鍋がき」がある。近年健康食としても見直されている。...»
2月15日のお釈迦様の命日に作るが、飯綱町では、ひと月遅れの3月15日に作り仏壇に供える。「やしょうま引き」といって、子供達が禅寺や尼如へもらいに行った。中には、はんてんをひっくり返して姿を変え、2度も3度ももらいに行く子もあったとか。子供達の楽しみのひとつだった。...»
夏ならば、茄子を千切りにして、少し油で炒め、その中に味噌を入れたものが多かった。冬ならば、漬け菜を油で炒めたもの、大根のソボロ、ネギ味噌などが用いられている。伝統的な作り方は、囲炉裏の灰の中で焼くのが通常だが、一度囲炉裏の隅におかれた「渡し」の上で乾かしてから焼く。その時の燃料はコナラなどの落葉広葉樹が用いられる。 ふっくらモチモチの食感、縄文時代から伝わる信州の郷土料理 野菜や山菜など旬の食材を炒めて味噌やしょうゆで味を調え、小麦粉を練ったもので包み、焼いたり蒸したりして作られるおやき。山に囲まれ雪の多い信州では、稲作の収穫量が伸びず、お米の代用品としてそばや小麦が栽培されていた。古くは...»
諏訪の山浦地方では、祝儀・不祝儀を問わず、人寄せがあると各家庭でつくった最高のご馳走だった。...»
木曽地方で冠婚葬祭のときに食べる具沢山の煮物。里芋・しらたき・鶏肉・にんじん・大根・しいたけ…などを大鍋で大量に煮てお醤油で味付けする。...»
かつて上伊那地方では、田の仕事が一段落した頃、親戚の人達が集まって「五平餅会」が開かれていた。世間話をしながらゆっくり時間をかけて、大人も子供もみんなで五平餅を作り食べる、楽しいハレのひとときだった。 五平餅は、半搗き(はんつき)にしたうるち米を串に刺し、味噌や醤油ベースのタレをつけて焼いたもので、木曽・伊那地域のほか、岐阜県、富山県、愛知県、静岡県などの中部地方の山間部に伝わる郷土料理。様々な形のものがあり、「わらじ型」「小判型」「筒型」「団子状」などがある。中山道を境にして、北は団子形、南はわらじ形に大きく分かれており、細かく分けると10種類ほどあるといわれている。由来は、形が神道の祭祀...»
千切りの硬めに茹でた大根に、蕎麦粉を水に溶いてかきまぜる。蕎麦粉より大根の量が多いとあたかも蕎麦切りにみえること、短時間に作れることから「早蕎麦」という。長野県下で作っているのは栄村と山ノ内町の須賀川のみ。県外にも見られない。...»
山の中ならではの食材岩魚を使った馴れ鮨。正月料理・行事食として発達。岩魚(他の川魚でもよい)の内臓を取り、多量の塩で漬け込み、食べる1ヶ月前に塩出し、酢飯を詰め、樽の中に重ね並べ重石を置いて発酵させる。現在では1割程度の家庭でのみ伝承。...»
二度芋は、在来種のジャガイモで、年に2度採れたことからその名前で呼ばれるようになったとされている。二度芋の味噌田楽の材料は、二度芋・荏胡麻・鬼胡桃等のいずれも遠山郷で生産できる農産物であり、これらを調理した芋田楽は遠山郷における貴重な食文化になっている。...»
県東部にある佐久市の名物は”コイ料理”。佐久のコイは、文政8年に大阪淀川から持ち込まれ、水田養育というユニークな飼育方法で有名になり、千曲川や八ヶ岳の伏流水で育てられるため、身が締まっていて、泥臭さがないのが特徴だ。主な調理としては、しょうゆと砂糖、水あめをあわせた汁で煮る”甘露煮”や、筒きりにしたコイを生揚しょうゆと砂糖、みりんで煮る”うま煮”、いきたコイをそぎ切りやはね作りにして冷水にさらした”洗い(刺身)”など。コイを味噌汁にした”コイこく”も、地元名物信州味噌との相性が良く美味だ。...»
「信州牛」のおいしさの秘密は、「信州牛」肥育のためだけに開発され、供給されている特別な飼料にある。リンゴジュースから出るリンゴ滓、豆腐づくりの副産物であるオカラ、味噌醤油づくりの大豆煮汁、あるいは酒粕など、いずれも信州という風土や食文化の中から生み出されてきた食品の副産物が有効に使われているのである。上質な脂ときめの細かい肉質で旨みがあり、あらゆる肉料理の主役となるが、肉本来の味を確かめるため、ソースは使わず、塩だけで調理するといっそう良さが際立つ。...»
「すんき漬」は、活きた乳酸菌の防腐性を利用した食塩無添加の漬物。開田村を中心とした山深い地方では、古くから保存食として常食されてきた。毎年、秋になると漬け床へ赤かぶの「かぶ菜」をつぎたし、乳酸菌を増やす。冬の野菜不足を補うための、古人の知恵をそのまま受け継いだ伝統的な漬物で、ヨーグルト、乳酸菌飲料等と同じように乳酸菌による漬物のため「すっぱさ」が特徴となっている。すんき漬けの歴史は古く、約300年前の江戸時代に、藩に年貢として差し出した記録が残されている。 旬 10月 11月 12月 1月 2月 山深い木曽地域は古くから独自の食文化が根付いており、そのひとつに赤かぶの葉を使った「すんき漬け...»
信州の風土と情熱が作り上げた、信州りんごを含んだ無添加飼料で肥育される奥信濃地方の黒毛和牛「信州牛」をすき焼・しゃぶしゃぶ・ステーキなど、さまざまな調理方法で味わえます。ジューシーな旨みを存分に味わうなら、すき焼きとしゃぶしゃぶがおすすめ。とろけるように柔らかい霜降り牛が堪能できます。すき亭では生産から販売まで一貫しており、常に高品質の牛肉が食べられます。...»
「おしぼりうどん」とは、信州特産の「地大根(ねずみ大根)」のおろしの絞り汁に信州味噌で味付けし、花鰹ときざみ葱を加え、釜上げや冷やしうどんを食べる伝統的な郷土料理でたいへん辛い。今では忘れられているが、昔は上等のだし昆布も鰹や鯖の削り節もなかったため、麺類のつけ汁には辛さのきつい大根の絞り汁に味噌か醤油で味付けしたものが最高とされていた。の「おしぼり」を現在伝えているのは、長野市と上田市に挟まれた、千曲川両岸地区で、この食べ方を300年以上にわたり伝えてきたという。 坂城町の特産品であるねずみ大根(辛味大根)をすりおろして絞った「おしぼり」と呼ばれるしぼり汁に信州味噌を溶かし、薬味を加えて...»
レタスは気温にデリケートで、15℃~20℃の環境で良く育つ。長野県の川上村は日本有数の高原レタスの産地で、明治30年頃にはレタス栽培が行われたといわれる。しかし、本格的な栽培は昭和22年以降の朝鮮戦争を発端とする、いわゆる野菜版の朝鮮特需として、長野県内を中心に現在の松本市や諏訪地方で米軍向けに生産が始まったことによる。高原の冷涼な気候を活かして栽培される長野県では、6月~9月の夏場が最盛期。生産量は全国1位を誇り、特に夏場のシェアは圧倒的。 旬 6月 7月 8月 9月...»
えのき茸はキシメジ科に属する白色腐朽菌の一種で、晩秋から春にかけて広葉樹(エノキ、カキ、コナラ、ヤナギ、ブナなど)の枯れ切り株に発生する。野生のえのき茸は地方により、「ナメタケ」「ユキナベ」「ユキノシタ」などと呼ばれ、名前からも極寒気に発生することが分かる。現在、おなじみのえのき茸は、人工栽培されたもので、野生のものとは色と形が異なる。えのき茸の人工ビン栽培は、強制的にえのき茸を出すのではなく、えのき茸の成長しやすい環境を人工的に与えることで、安定した生産をする生産方法である。...»
国内に出回る“エノキダケ”の約半分は、長野産といわれるほど、圧倒的な生産量を誇る“長野のエノキダケ”。もともと、エノキダケの栽培は、昭和初期に長野県の松代地区で始まったことをきっかけに、全国に広まったといわれている。鍋やみそ汁、炒めものなど、幅広く活躍するエノキダケは、白くて傘と柄がしっかりしたものを選ぶのがポイント。低カロリーで食物繊維やビタミンが豊富なヘルシー食材としても注目。さらに、近年の研究では制ガン作用も期待できると報告されている。...»
大粒ぶどうの代表品種で、「石原早生」と「センテニアル」の交配種。たっぷりの果汁と強い甘味があり、「ぶどうの王様」として人気。長野県は全国トップクラスの生産量を誇る。色が濃く、粒が大きく房が整った巨峰が美味しい証拠。また、果皮についている白い粉(ブルーム)は「果粉」といいミネラルが主成分で、自身の身を守る為の防衛手段として乾燥や病気から守るために分泌されており、多く粒に付着しているものほど新鮮。食べるときも一緒にいただくと良い。房の肩の方に甘みが強いので、下の方から食べ始めると、最後までおいしく食べられる。 旬 8月 9月 10月...»
桃は、水分が多く、ビタミンC、食物繊維、カリウムなどが多く含まれる果物。川中島白桃は、長野市川中島の果樹園で発見された品種。果実の大きさは300g程度と大玉で、玉ぞろいが良く、日持ち性も良好。長野県を代表する白桃系の品種。関西の方では果実の色が「白いほうがおいしい」と思われているかもしれないが、長野県産の桃は収穫の前に日光に十分日を当てるため色が濃く付いているほうが美味。日光や乾燥に弱く、風にあたると鮮度が低下するため冷蔵庫に入れ、冷蔵庫から出したらすぐ食べるのが良い 旬 7月 8月 9月 ...»
盛夏から秋にかけてが「梨」のシ-ズン。梨は果汁に糖分・ミネラル、特にカリウムを含み、遊離アミノ酸を適宜に含む天然のドリンクと言われている。また、梨は古来漢方では薬効のある果物とされており、利尿作用や解熱作用、のどの乾きや痛みをいやす作用がある。夏バテを回復するには梨に含まれるアスパラギン酸が役立つ。消化促進の効果もあるので食後のデザートにはまさにピッタリの果物。幸水は 赤なし系の代表品種で、「菊水」と「早生幸蔵」の交配品種。果肉は白く、果汁が多く甘味の強いのが特徴。 旬 7月 8月 9月 10月 11月 ...»
長野県におけるりんご導入は明治7年。養蚕の不況が叫ばれりんご栽培が長沼全域で急速に転換したのがはじまりと言われる。りんごには、カリウムやペクチンなどが多く含まれる。指で軽く叩くと澄んだ音がするものは実がしまって新鮮。大玉よりも中玉の方が味に当たりはずれがなく、日持ちもよい。「つるが」の場合は、お尻の部分が緑色のものがシャキッとしていて美味。「サンつるが」のような無袋ものは、肌が荒れていても、日光を良く浴びた証拠で味は一段と濃厚。呼吸作用を抑えるためにビニール袋に入れ0~10℃の低温で保存する。 旬 9月 10月 11月 12月 1月...»
硬骨魚綱サケ目キュウリウオ科に属する冷水魚。和名は「若い小魚」という意味。主に沿岸や湖沼とそれに流入する河川に生息する。長野県には諏訪湖、松原湖、立岩湖などに生息し、わかさぎ釣りができる湖がたくさん存在する。長野県のわかさぎは型が良いことで有名。例年12月中旬頃~3月始め頃までの釣り解禁中に釣れるわかさぎは11~14cmサイズのものが多い。沢からの冷水で引き締まったスリムな魚体は何とも美味で、そのまま刺身にしてもよい。ほとんどのわかさぎ料理は骨ごと食べられる。 旬 12月 1月 2月 3月...»
高原野菜の代表“白菜”は、冬のイメージが強いが、冷涼な信州の気候をいかし、7~10月が長野県の白菜の出荷最盛期となる。夏場に出荷される代表ブランドとしては、“御獄はくさい”があり、主に高級漬物の原料として使われている。白菜は食物繊維が豊富で、外側の葉や芯に近い部分の葉には、ビタミンCも多く含まれている。葉にごまを振ったような小さな黒い斑点が出ることがあるが、ゴマ症と呼ばれる生理障害で特に害などはなく「少しゴマがあるくらいの方が、熟成された分、甘みも強い」といわれている。 旬 7月 8月 9月 10月 ...»
長野県内の山々では季節になると、タラの芽をはじめとした色々な山菜を楽しむ事ができる。山菜は野菜とは違った独特の風味や味が楽しめ、健康に役立つ栄養素も多く含むという。 長野では冬が終わり、雪解けを待って、わまざまな植物がいっせいに芽吹く。昔から、長い冬を過ごし、新鮮な野菜類に渇望していた地元の人々は、春に芽吹く山野菜と呼ぶ滋養あふれる野草(山菜)を食物として採取し、食生活に様々な形で取り入れてきた。 旬 4月 5月 6月 ...»
ぶなしめじは、自然界ではブナの枯れ木や倒木から発生するキシメジ科シロタモギタケ属のきのこで、表面頂部に大理石模様を有することが大きな特徴。味は淡白で、本来は旨みと共に多少の苦味を有してはいるが、大変に歯ごたえがあって美味しいきのこである。長野は生産量全国トップクラスの「きのこ王国」。えのきだけと並んで圧倒的シェアを占めているのが、ぶなしめじ。昭和45年、酒造会社が栽培に成功し、JA全農長野が専属契約によって栽培を開始して以来改良を重ね、現在のようなおいしいしめじが店頭に並ぶようになった。...»
アスパラガスは、昭和初期に種子が導入され、昭和8年に長野県では本格生産が開始されたと記録されている。長野県の冷涼な気象条件に、アスパラガスが適しており、また水田の転作品目として生産が急増していったアスパラガスには鉄分、ビタミン、ミネラル、カルシウム、亜鉛、アスパラから見付かったアスパラギン酸などの豊富な栄養が含まれており、中でも「葉酸」と言われる成分は赤血球の形成の補助、肌の調子を整える、貧血の予防などに効果があり、とても体に良い。 旬 4月 5月 ...»
「こしあぶら」とは、冷涼な峰地に自生し、成長すると20メートルほどになることもある樹木のこと。食材となるのは「こしあぶら」の若芽で、書道で使う筆ほどの大きさのものが「筆葉」といわれる最上級品となるが、高木に芽吹くことと、若芽が成長すると他の樹木との判別が難しいことから、採集は難しいとされる。調理法は和え物やおひたし、天ぷらが主で、噛むと他に類をみない上品な香りが味わえることから「山菜の女王」とも呼ばれている。 旬 4月 5月 春になると(4 - 5月ごろ)、枝の先端から伸びる新芽が現れ、独特の香りを放つものが食用とされ、タラの芽と同じく山菜として収穫されます。暖かい地域では4 -...»
薬用人参は、我々が日常食用とする人参とは全く違なる。食用の人参がセリ科の植物で「ベータカロチン」を多く含み、食卓に欠かすことができないのに対し、薬用人参とはウコギ科の多年生植物で、多くの「サポニン群」を含み、多様な薬用効果がある。長野県の薬用人参の生産は全国でもトップクラス。特に佐久地域では佐久市・立科町・東御市を中心に栽培され長野県産・薬用人参の約2割を生産している。薬用人参は収穫までに4~6年という期間を必要とし、高度な栽培管理技術が必要であるため、産地は長野県内でも限定されている。 旬 8月 9月 10月 ...»
長野市周辺では肉厚の青唐辛子を“こしょう”と呼びます。そのまま焼いて食べたり、ナスと一緒に炒めて醤油で味付けしたりと、おかずにもビールにもぴったりです。夏の家庭に欠かせない地元の定番メニューです。 旬 7月 8月 9月 ...»
長野はそばの産地として国内でも有名。そばは、健康食品としてもたいへん人気があり、「そばは妙薬」という言葉もあるほど。そばは良質のタンパク質で、かなりの必須アミノ酸を含んでおり、それでいて米や小麦粉と比べてカロリーが低いためダイエット食としても注目されている。また、そばにはビタミンB1、B2、他の食物には含まれていないルチンなどが豊富に含まれており一度に多くの栄養素を摂取することが出来、成人病予防の効果も期待できる。...»
長野のセルリー<セロリ>の生産量は、ダントツで全国一位(平成21年農林水産統計)。主に夏場に生産されている。セルリーと言えば独特の香りが特徴的だが、この香りが苦手だという人も多い。そのため、JA諏訪信州では、特有の香りを抑えた“諏訪3号”という品種も栽培している。カリウムや食物繊維も多く含まれているセルリーのおいしさを楽しむには、マヨネーズや、少し砂糖を加えたマヨネーズ味噌をつけて生で味わうのが一番だが、キムチにしたり、葉の部分は甘辛く炒めたりするのもおすすめだ。 旬 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 セロリはセリ科の植物で、一年草または越年草(二年草)です。ヨーロッパ...»
高地でないと育たないという花豆は、標高900メートルの畑で栽培されている。北海道や長野などの寒冷地域が日本の主な栽培地域とされる。原産地は中南米と言われており、日本には、江戸時代末にやってきたという。その時は花が大変きれいなため、鑑賞用として栽培され、そのためい「花豆」と呼ばれた。花豆は大きく、ぽくぽくとした食感で煮豆に良く合い、餡にしてもよい。中南米では、芋の代わりに花豆を用いるくらい一般的。豆には解毒作用があって肝臓、腎臓の働きを強め、これにより血液はきれいになると言われる。...»
長野の北信地域では、姫竹とも呼ばれる小さな竹の子の「根曲がり竹」が春の風物詩として好まれている。雪国の代表的な山菜。通常根曲がり竹と言うが、栃木では地ダケ、北海道では竹の子と言えばネマガリダケの事を指す。高地のチシマザサ林で採取でき、山陰から北陸、中部山岳、北信濃、東北、北海道の主に日本海側。豪雪地帯ほど太く上物が収穫できる。味噌汁、焼いたもの、天ぷら、煮物、竹の子ご飯など、色々なメニューで活用できる。 旬 5月 6月 ...»
地元以外の方には聞きなれない「げんすけかぶな」は、野沢菜の仲間のかぶ菜のこと。野沢菜よりも大きな葉っぱと、より柔らかな食べ心地から、信州飯田では昔から親しまれているかぶ菜。愛知県稲沢市にあった井上源助採種場で、「箕輪蕪(諏訪紅蕪)」と関西系のカブ品種との交配から育成された「丸葉口紅源助蕪菜」を、近藤秀雄氏が昭和初期に上下伊那地方に普及させた。根元に赤い色素があり、漬物にすると赤紫のやや酸味のある味に漬け上がる。「野沢菜」と同様に漬け物とするが、干し柿を加えて漬け込む独特な漬け方もある。...»
長野市内の七ニ会・小田切・信州新町・中条地区が位置する西山地域。この地域では、水はけの良い傾斜地を利用して、古くから大豆栽培が盛んであり、採れた大豆は「西山大豆」と呼ばれて、美味しいと評判。山間地だけに、厳しい傾斜地で地元のお年よりが育てているが、年々生産量が減ってきているという。その一方で、地域の特産品を何とか盛り上げていこうという地元の生産者や女性グループの皆さんによる豆腐・味噌・しょうゆ豆などの加工品づくりも、最近活発になってきていうという。...»
善光寺平以北の北信濃では定番の夏野菜。輪切りにして味噌をはさんでおやきを作ったり、漬物、味噌汁、天ぷら、油味噌と夏には欠かせません。スーパーでも売っていますが、ご近所の農家にお裾分けでいただくことの多い地元の野菜です。 旬 6月 7月 8月 9月...»
長野県下伊那郡天龍村の名産野菜の“ていざなす”。「信州の伝統野菜」に選定されています。当初はていざなすという名前ではなく、栽培をはじめた方の名前が田井沢氏だったことから、「田井沢なす」と名付けられたが、それがなまって「ていざなす」と呼ばれるようになったといわれてるそうです。ていざなすの最大の特徴は、なんといっても大きさ。大きいものは30センチを超えて、重量も1キロほどになるので、初めてみた方は衝撃を受けます。インパクトのある見た目とは裏腹に、果肉は箸で簡単にきれるほどやわらかく、ふんわりとしたナスの甘さがおいしいです。成熟すると皮が金色にみえることから「黄金のなす」ともいわれることもあります。...»
市田柿は、2006年に地域ブランドとして登録された南信州を代表する特産品。その栽培の歴史は500年以上といわれ、これを干し柿にしたものも「市田柿」と呼ぶ。江戸時代後期、当時の下市田村(現・下伊那郡高森町)に“焼柿”と称した原木があり、その名のとおり焼いて甘くして食べられていた。その“焼柿”が干して食べても美味しいことが広く知られ、大正時代に村の篤農家たちが「市田柿」と称して出荷をしたのが始まり。ビタミン、ミネラル、ポリフェノール、食物繊維などの栄養素も豊富で健康食品としても注目を集めている。 旬 11月 12月 1月...»
”新水”と”越後”という大ぶりな”梨”同士をかけ合わせて作られた長野県生まれの新品種”南水”は、長野県内で初の日本なしでの登録品種。大ぶりで果汁が多く、一般的ななしの糖度が13%程度に対し、南水は14~15%と甘みが強いのが特徴で、みずみずしさとしっかりとしたコクのあり、味わいのバランスが絶妙。日持ちも大変良く、常温で1ヶ月、冷蔵で3ヶ月も持つという長所もある。毎年、9月下旬頃から順次全国各地へ出荷されている。 旬 10月 ...»
梅の生産地と言えば甲州、信州、紀州といわれている。竜峡小梅は名前の通り小粒の梅の品種で、小梅の大半を占め、カリカリ梅干しなどにされる品種です。そのルーツは古く、大正時代に松川村(現下伊那郡松川町)で栽培されていた小梅の中から発見された品種で、自生種の中から選抜された優良品種。古くから梅の効能は知られており、「梅は三毒を絶つ」「梅はその日の難のがれ」「朝夕1個食べれば、医者要らず」と言われる。現在知られる効能には、疲労回復・食中毒予防・食欲増進・老化予防・整腸効果・骨の強化がある。 旬 5月 6月 ...»
「信州牛」のおいしさの秘密は、「信州牛」肥育のためだけに開発され、供給されている特別な飼料にある。リンゴジュースから出るリンゴ滓、豆腐づくりの副産物であるオカラ、味噌醤油づくりの大豆煮汁、あるいは酒粕など、いずれも信州という風土や食文化の中から生み出されてきた食品の副産物が有効に使われているのである。上質な脂ときめの細かい肉質で旨みがあり、まろやかでおいしい牛肉です。 かつて、信州の北部、奥信濃には、肉牛生産に高い意欲を持った生産農家が集まっていたが、どんなに大切に肥育された肉牛も、実際には畜産業者の手を介して、生体で販売されることがほとんどで、信州の牛、信州が生んだ牛肉として消費者の手元に...»
日本鶏の軍鶏と名古屋種のコーチンを母親として長野県畜産試験所が地域ブランドの一つとして開発した鶏。標高800メートルの飯綱高原の山中で1平方メートルあたり、3羽以下という飼育環境が味わい深くしっかりとした歯ごたえのある鶏肉を生む。飼料に抗生物質・抗菌剤を使用せず、森林からの湧き水で育った黄金しゃもは信濃農園で加工され無駄のない流通で届けられている。肉は身がしまり、歯ごたえがある食感、あふれる肉汁、そして噛むほどに増す豊かな風味と3拍子揃った鶏肉だ。...»
長野には、標高800メートルの左右高原に広がる11ヘクタールの町営牧場がある。そこでは、羊の中で唯一肉専用種、黒毛和羊「サフォーク」が放牧されており、地元信州新町の町営牧場で愛情込めて育てられたサフォーク羊の、新鮮で美味しいお肉を使ったジンギスカンを提供している。ラム肉はコレステロール含有量が、かなり少なく、魚肉と同じ程度というデータがある。また、非常に吸収され易い形で鉄分、カルシウム、灰分が多く含まれ、ビタミンの種類も豊富に含んでいるため健康食品としても注目される。...»