ショーハウス記念館は、長野県北佐久郡軽井沢町に位置する歴史的価値の高い建築物であり、軽井沢の避暑地としての発展に深く関わった一人の宣教師にちなんで名付けられた施設です。この建物は、明治時代に軽井沢を訪れ、同地に避暑文化を根付かせたとされるカナダ出身の聖公会宣教師、アレキサンダー・クロフト・ショー氏が、1888年(明治21年)に自らの別荘として建てたものです。
当初、ショー氏の別荘は旧軽井沢の小高い丘「大塚山」に建設されました。その後、昭和初期に実業家の小坂順造氏によって、軽井沢教会の敷地内へ移築され、外観や内部が改装されました。しかし、時代の流れとともに建物の保存が課題となり、1986年(昭和61年)、ショーハウス復元委員会の尽力により、現在の場所であるショー記念礼拝堂の隣に、建築当初の姿を可能な限り忠実に再現する形で移築・復元されました。
館内には、ショー氏が生前に使用していた家具や日用品、書籍などが多数展示されており、来館者は彼の人となりや、当時の暮らしぶりを身近に感じることができます。特に、英国調のシンプルながらも温かみのある内装は、多くの人々に愛されており、軽井沢の歴史と精神文化を伝える貴重な資料館となっています。
ショーハウス記念館へは、北陸新幹線またはしなの鉄道線の軽井沢駅からバスで「旧軽井沢ロータリー」停留所まで行き、そこから徒歩で約10分の距離にあります。自然豊かな軽井沢の町並みを楽しみながら、気軽にアクセスすることができます。
開館時間は、通常9時から17時までですが、観光客の多い夏季(7月〜9月)には、1時間延長されて18時まで開館しています。
休館日は木曜日および祝日の翌日、また冬季である11月1日から3月31日までは休館となっていますが、夏の観光シーズンである7月15日から9月15日までは無休で開館しています。
入館は無料で、どなたでも気軽に立ち寄ることができます。
ショー記念礼拝堂(かるいざわショーきねんれいはいどう)は、ショーハウス記念館の隣に位置する教会堂であり、日本聖公会中部教区に属しています。この礼拝堂は、ショー氏の信仰と精神を象徴する建物であり、軽井沢最古の教会として、今日に至るまで人々の心の拠り所となっています。
現在の建物の基礎が築かれたのは1895年(明治28年)で、その後1922年(大正11年)までに幾度かの改修を経て、ほぼ現在の形となりました。エドワード・ビカステス主教による聖別を受けた由緒ある教会であり、その前庭には、ショー氏の胸像や1903年に村民が寄贈した記念碑が建立されています。
ショーハウス記念館を訪れた際には、以下のような軽井沢の代表的な観光名所もあわせて楽しむことができます。
ショーハウス記念館は、軽井沢の文化と歴史、そして信仰の礎を築いた人物・アレキサンダー・クロフト・ショー氏の足跡を感じることのできる貴重な場所です。美しい自然に囲まれた軽井沢で、明治時代の空気に触れながら、静かなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。歴史に興味のある方だけでなく、建築や信仰に関心のある方にもおすすめのスポットです。