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浅間縄文ミュージアム

(あさま じょうもん)

浅間縄文ミュージアムは、長野県北佐久郡御代田町にある町立の総合博物館で、2003年に開館しました。文化施設「エコールみよた」内に位置し、ホールや図書館とあわせて地域文化の発信拠点となっています。本館は、約1万5000年前から2500年前まで続いた縄文時代と、現在も活動を続ける活火山・浅間山を二大テーマとしており、歴史と自然の両面から浅間山麓の魅力を紹介しています。

1階展示 ― 浅間南麓の縄文文化

1階では、浅間山南麓に花開いた縄文文化を中心に紹介しています。縄文時代は約1万6000年前に始まり、1万年以上も続いた長い石器時代です。標高が高く自然豊かな長野県は、動植物や黒曜石などの資源に恵まれ、縄文中期には全国有数の遺跡密集地となりました。

土と炎の芸術 ― 縄文土器

展示の見どころのひとつが、多彩な縄文土器です。粘土をこねて焼き上げた土器は「土と炎の芸術」とも呼ばれ、世界最古級の土器文化として高く評価されています。特に、川原田遺跡から出土した国指定重要文化財「焼町(やけまち)土器」は必見です。複雑な装飾が施された造形は圧巻で、縄文人の豊かな感性を感じることができます。

暮らしを支えた道具と食文化

石匙や石錐、矢じりなどの石器、骨角器、さらには竪穴式住居の復元模型なども展示され、縄文人の生活を具体的に学ぶことができます。狩猟で得たシカやイノシシ、木の実のドングリやトチノミなど、当時の食文化も紹介され、自然と共生していた暮らしの様子が伝わってきます。

祈りと装いの文化

土偶や石棒といった祈りの道具、ヒスイのペンダントや土製の耳飾りなどの装飾品も展示されています。縄文人が精神文化や美意識を大切にしていたことがよくわかります。長野県宝で「あくびちゃん」の愛称を持つ顔面装飾釣手土器も人気の展示資料です。

2階展示 ― 浅間山の自然史

2階では、標高2,568メートルを誇る浅間山の自然と火山活動の歴史を学ぶことができます。浅間山は日本有数の活火山で、過去には天仁の大噴火(1108年)や天明の大噴火(1783年)など、大きな噴火を繰り返してきました。展示では、噴火の記録や火山の構造を、写真やパネル、映像でわかりやすく解説しています。

また、火山が育んだ山麓の豊かな自然についても紹介されており、高山蝶や希少な高山植物など、浅間山周辺の生態系の魅力を知ることができます。火山と共に生きる地域の歴史と自然環境を総合的に理解できる構成となっています。

縄文体験工房

浅間縄文ミュージアムの大きな魅力のひとつが、さまざまな体験プログラムです。土器・土偶づくり、勾玉づくり、アンギン織り、縄文ビーズづくりなどの有料体験のほか、弓矢体験や火起こし体験といった無料体験も用意されています。

特に人気なのが勾玉づくり体験で、滑石を削って自分だけのオリジナルペンダントを作ることができます。歴史を学ぶだけでなく、実際に手を動かして体験することで、縄文時代の暮らしをより身近に感じることができるでしょう。子どもから大人まで楽しめる内容で、家族旅行にも最適です。

ミュージアムショップと文化的魅力

館内にはオリジナル縄文グッズを扱うミュージアムショップもあり、お土産選びも楽しめます。また、御代田町にゆかりのある世界的作曲家武満徹に関する書籍も取り扱っており、地域文化の広がりを感じることができます。

アクセス

アクセスは、JR北陸新幹線軽井沢駅からしなの鉄道に乗り換え、御代田駅より徒歩約7分と便利です。佐久平駅からは車で約15分、上信越自動車道佐久ICからは車で約10分と、観光の拠点としても訪れやすい立地です。

まとめ

浅間縄文ミュージアムは、縄文時代の豊かな文化と、今も活動を続ける浅間山の自然史を同時に学べる貴重な博物館です。重要文化財の展示や充実した体験プログラムを通して、浅間山麓の歴史と自然の奥深さを実感できます。御代田町を訪れた際には、ぜひ立ち寄り、太古のロマンと大地の息吹に触れてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
浅間縄文ミュージアム
(あさま じょうもん)

軽井沢・御代田

長野県