長野県 > 軽井沢・御代田 > 千ヶ滝(軽井沢町)

千ヶ滝(軽井沢町)

(せんがたき)

軽井沢の秘境

千ヶ滝は、長野県北佐久郡軽井沢町に位置する、自然の静けさと力強さを兼ね備えた美しい滝です。軽井沢の数ある滝の中でも、その高さと落差の大きさから「軽井沢一の落差」と呼ばれており、訪れる人々を魅了し続けています。四季折々の表情を見せるこの滝は、観光客だけでなく写真愛好家やハイキング愛好者にも人気のスポットです。

千ヶ滝の特徴

千ヶ滝は、湯川の支流・千ヶ滝沢の上流に位置し、約20メートルの高さから清流が流れ落ちます。幅はおよそ2メートルとスリムながらも、その落差が生み出す迫力は見ごたえ十分です。水は浅間山の溶岩流の端から流れ出し、ごつごつとした岩肌を縫うようにして落下します。通常は穏やかな水量ですが、雨の後には一転して力強い水のカーテンとなり、自然のダイナミズムを体感できます。

滝の脇に佇む「千ヶ滝不動尊」

滝のすぐ脇には、地元の人々から信仰を集める千ヶ滝不動尊があります。旅の安全や心願成就を祈る場として、滝の清らかな水音とともに厳かな雰囲気を感じることができます。

歴史と周辺の開発

千ヶ滝の下流には、大正時代に西武グループの創業者である堤康次郎が開発した千ヶ滝別荘地があります。しかし、滝そのものは別荘地からやや離れた場所に位置していたため、かつては交通アクセスの不便さから訪れる人は少なかったといわれています。

1997年(平成9年)から1999年(平成11年)にかけて、林野庁によって治山工事が行われ、その一環として生活環境保全林整備事業により「千ヶ滝せせらぎの道」という遊歩道が整備されました。この遊歩道は滝までの約1.5キロメートルを結び、沢沿いの豊かな自然を楽しみながら散策できるルートとして、現在では観光客にとって欠かせないアクセス手段となっています。

幻の鉄道計画

かつて、箱根土地(後の西武グループ)が、沓掛駅(現・中軽井沢駅)から千ヶ滝までを結ぶ鉄道免許を取得していたこともありました。しかし、この鉄道計画は実現することなく終わりました。もし実現していれば、今とはまた違った観光地としての発展を遂げていたかもしれません。

千ヶ滝と御影用水

千ヶ滝は、御代田町や小諸市へ農業用水を供給する御影用水の水源でもあります。この用水は江戸時代に開削され、上堰下堰の2つのルートに分かれています。千ヶ滝を水源とするのは上堰で、下堰は湯川を水源としており、地域の農業や生活を長きにわたって支えてきました。

自然と四季の魅力

千ヶ滝は、春の新緑、夏の深い緑陰、秋の紅葉、冬の氷結と、四季それぞれで異なる表情を見せます。特に秋には紅葉が滝周辺を彩り、清らかな水流とのコントラストが美しい光景を生み出します。冬には氷柱ができ、静寂の中で透明感のある景色を楽しむことができます。

アクセス方法

自家用車の場合

セゾン現代美術館から千ヶ滝せせらぎの道入口の林間駐車場まで車で約3分。駐車場からは徒歩で約25分のハイキングで滝に到着します。歩道は整備されていますが、歩きやすい靴と服装で訪れることをおすすめします。

公共交通機関の場合

JR北陸新幹線およびしなの鉄道線の軽井沢駅から西武観光バスに乗車し、中軽井沢駅を経由して忍ヶ丘バス停で下車します。そこから林間駐車場まで徒歩約15分、さらに徒歩25分で千ヶ滝に到着します。

まとめ

千ヶ滝は、軽井沢の自然美と歴史、そして地域の生活に密接に関わってきた存在です。落差20メートルの迫力ある水の流れと、周囲の豊かな自然環境は訪れる人に深い感動を与えます。遊歩道の整備によってアクセスしやすくなった今、軽井沢観光の一環として訪れてみる価値は十分にあります。滝の水音に耳を傾けながら、自然の息吹を全身で感じてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
千ヶ滝(軽井沢町)
(せんがたき)

軽井沢・御代田

長野県