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しもすわ今昔館 おいでや

(こんじゃくかん)

時と歴史を体験する学びのミュージアム

しもすわ今昔館 おいでやは、長野県諏訪郡下諏訪町にある体験型博物館です。日本近代時計産業の発祥地といわれる諏訪の地で、「時」と「歴史」をテーマに、楽しみながら学ぶことができる観光施設として親しまれています。館内は大きく分けて「時計工房 儀象堂」と「星ヶ塔ミュージアム 矢の根や」の2つの施設から構成されており、最先端の精密技術と縄文時代の黒曜石文化という、時代を超えた魅力に触れることができます。

時計工房 儀象堂 ― 時の歴史と技術を体感

「時計工房 儀象堂」は、時計の成り立ちや発展の歴史を体験しながら学べる施設です。諏訪地域は標高が高く、冬の寒さが厳しい一方で湿度が低く晴天率が高いことから、精密機器の製造に適した環境とされてきました。その結果、時計産業が大きく発展し、やがて諏訪は「東洋のスイス」と称されるほどの技術力を誇る地域となりました。

館内では、世界で初めて完全復元された水力駆動の大型天文観測時計塔「水運儀象台(すいうんぎしょうだい)」を見ることができます。900年の時を超えてよみがえったこの装置は、毎正時にデモンストレーションが行われ、その壮大な動きは来館者を魅了します。

体験型の時計づくり工房

1階の時計工房では、子どもから大人まで楽しめる時計組立体験が人気です。ウオッチやクロックのビギナーコースから、機械式時計の専門コースまで幅広い体験プログラムが用意されています。セイコーエプソン(旧諏訪精工舎)OBの技師が丁寧に指導してくれるため、初心者でも安心して参加できます。

自らの手で時計を組み立てることで、普段何気なく使っている時計の仕組みや精密技術の奥深さを実感できる貴重な体験となるでしょう。

展示室とシアター

2階展示室「人間と時のあゆみ」では、模型を実際に動かしながら、日時計から機械式時計、そして現代の精密時計へと続く歴史を学ぶことができます。また、200インチの大画面シアターでは、御柱祭や下諏訪の歴史を紹介する映像が上映され、地域文化への理解も深まります。

星ヶ塔ミュージアム 矢の根や ― 黒曜石と縄文文化の世界

館内に併設されている星ヶ塔ミュージアム 矢の根やでは、国史跡に指定されている「星ヶ塔黒曜石原産地遺跡」を中心に、下諏訪町と黒曜石の深い関わりを紹介しています。

黒曜石は約30万年前の旧石器時代から弥生時代半ばまで、石器づくりに欠かせない重要な素材でした。星ヶ塔は質の高い黒曜石の産地として広く知られ、ここで採掘された黒曜石は全国へと流通していました。

原寸大ジオラマと地下シアター

館内には、実際の採掘坑を忠実に再現した原寸大のジオラマがあり、縄文時代の採掘の様子を臨場感たっぷりに体感できます。また地下シアターでは、「みちがつくった下諏訪の歴史」と題した約12分間の映像が上映され、黒曜石交易の広がりや地域の発展の様子をわかりやすく解説しています。

体験コーナーと展示

1階展示室では黒曜石原産地ベルト地帯や産地ごとの特徴を紹介し、2階では縄文時代の採掘風景をイラストで解説しています。実際に黒曜石に触れることができる「やってみようコーナー」もあり、素材の手触りや鋭さを体感できます。町内から出土した遺物の展示を通して、当時の交易や暮らしの様子に思いを巡らせることができます。

足湯やカフェでひと休み

館内には気軽に利用できる足湯があり、観光の合間に旅の疲れを癒すことができます。また、1階には観光パンフレットやデジタルサイネージが設置され、四季折々の下諏訪の見どころ情報も発信されています。

まとめ

しもすわ今昔館 おいでやは、精密時計の最先端技術と縄文時代の黒曜石文化という、まったく異なる時代の魅力を一度に体験できる貴重な観光スポットです。体験型展示や組立工房を通して「時」の大切さと人々の知恵に触れることができ、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめます。諏訪大社や諏訪湖観光とあわせて訪れれば、下諏訪の歴史と文化をより深く味わうことができるでしょう。

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名称
しもすわ今昔館 おいでや
(こんじゃくかん)

諏訪・蓼科・八ヶ岳

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